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白銀の黒帝  作者: 八木恵
外伝2:アークとの生活
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シュン、11歳。 そして旅立ち

それから、日々がたち、11歳となっている俺シュン。身長は140CMぐらい。


魔力量は順調に増え、制御含めても特に遠距離の転移も可能で、かつ、地図さえあれば大抵の所にいける。 人間が嫌いなので、相変わらず行き先は森、山、海と自然ばかりだ。 数日間1人でサバイバルしたり、アークに課題をもらい、数週間のサバイバル生活も難なくこなしていた。


基本、自由奔放、興味のない事は覚えないシュンである。 アークも基本そうなので、魔術談義まで出来るようになったシュンとの生活をたのしんでるし、強くなり模擬戦というじゃれあいもする、自由な生活となっていた。


そんなある日、いつものベンチで読書していると、アークが俺の隣に座る。

「シュン、お前の魔力がわかったぞ」って言われて、俺は読書をやめてアークのほうを見る。

「大切な話だ。 原因はわからないが、シュンの身体は徐々に魔力で構成されていく。 身体強化も強くなったのもあるけど、最近怪我してないだろ?」

「そういえば、魔物に飛ばされても骨折しなくなったね。」

「たぶんだけどな、マナが循環している世界では、シュンは死なないとおもうぞ。 でだ、シュンの身体が全てが魔力で構成されるのは、おそらくシュンが17歳か18歳ぐらいの時だと思う。 それ以降、年をとることもなくなる」って言われた。

「うーん、ってことは俺、不老不死になるってこと?」

「ああ。 だが、お前の魔力量がどこまで増えつづけるかは不明だ。」

「そうか。 じゃぁ、アークと一緒だね」と無表情ながらも少し嬉しい俺。

「俺は一応巡回するが、にたようなもんだ」と苦笑しているアーク。


「それでだ、もうシュンも自分の身は自分で守れるようになったから、成長する今なら不自然じゃないから、人間社会で生活してみないか?」

「嫌だ。臭いところにいきたくない」と即答で嫌がった俺。 アークが頭を掻いてる。

「でもな、今のうちだしな、少しだけでいいから人間になれるっていうのはどうだ?」

「アークも一緒?」って聞いたら、アークが首を横にふってる。 一緒じゃないのか。 だったら嫌。

「俺は人間じゃないからな。 今はまだシュンは人間だ。 それに、その後永劫を生きていくなかで、ほんの5-6年間って考えれば短いもんだろ。」って言われた。

「うん、確かに」と少し納得する。 


それからアークと話し合い、決めていく。

俺が12歳になったら、王都のギルドで生活すれば、討伐任務ができるので、そこで生活をしてみる。 年に4回までは、魔の森に帰ってきていい。 ただ、1回の滞在はながくて3週間。 俺が18歳になるまでは、人間社会で生活する事。その後は、俺が人間社会にいても、魔の森にいても構わない。

◇◇◇

そして、俺が12歳になった。

「シュン、準備はいいか?」ってアーク。

「アーク、やっぱり行きたくない」

「約束しただろ。 たった5年~6年だ」

「うん、だけど。。」

「王都のギルドまでは俺も一緒だ。 とりあえず旅して慣れていこう」

「でも。。」

「わかってる、なるべく人間の少ない所を通っていく予定だ。 じゃぁ、出発するぞ」ってアーク。


俺の返事も聞かずにまずは魔の森を間引きしつつ、魔の森を出た。 それからは、数週間かけてほぼ森や山を越えて、俺とアークは王国の王都にあるギルドを目指す事になった。


「ここが王都だ」ってアーク。

人が大勢並んでる。 何してるんだろ。 俺は嫌すぎて、外装のフードを被ってる。

「転移で、直接ギルドに向かうぞ」ってアークが俺の頭をなでながら言った。

「うん」っていうと、アークの集団転移で、浮遊感を感じるとそこはどこかの部屋で、中年の男性がいた。


そうこれが俺がジルに会った初めての日であり、7年ぶりに人間社会に戻ってきた日でもある。


本作完結となります。

ここまでご愛読いただきありがとうございました。

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