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白銀の黒帝  作者: 八木恵
外伝2:アークとの生活
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アークとの生活の日々

魔武器を作ってからの俺シュンの生活サイクルはあまり変わらない。 

朝食後は、日課のトレーニング後に体術、剣術や魔術の練習が追加される。 剣術にいたっては、いろいろな武器の使い方などを教わる。その後、昼食までは読書という名の勉強。 読書の時間が終わると、魔の森の入り口付近の討伐や狩りをする。 夕食後は、討伐の反省点をふくめたアークとの模擬戦を数時間ほど繰り広げ、その後は読書の時間で就寝。


9歳になった頃には、別の森で狩りをしていると、人間が住む小屋があった。 なんだろう。 

「アーク、人間がいる小屋があった。」

「きっと、盗賊だ。 小屋に入って、襲ってきたら殺していいぞ。 明日一緒にいこう」って言われた。

盗賊か。

「うん、わかった」


そして、翌日アークと共に俺が見つけた小屋にいく。 盗賊が20名ほどいた。 アークに気配を消す事と課題を与えられる。 俺は頷き、10分足らずでアークの所に戻り「アーク、おわった」と血塗れでかえってくる。 もちろん返り血。 

アーク一緒に気配を消したまま盗賊の死体が残る小屋で、アークの指導が始まる。

これにより、着実に暗殺術までしっかりしこまれるシュンであった。


◇◇◇


10歳になった俺シュン。 今日も日課は終わり、魔の森の中層で魔物を相手にしている。

魔術を使いながら、10匹ほどの魔物達を相手にしている。 数もやや多めでだが、身体強化で防御しつつ、体術でいなしたり、大剣で討伐していく。

30分で討伐完了。 また別の魔物の10匹程度の群れを索敵して討伐。 それを、数回くりかえす。 アークの指導もはいる。 

「シュン、今日は疲れただろ」ってアーク。

「うん、疲れたけど、ここの森は楽しいね」といい、浄化魔術で浄化する。 この頃になると、魔物に飛ばされても骨折などの怪我もせず、かすり傷程度である。 俺は自分で回復して、集団転移でアークと共に帰宅する。


帰宅すると、何時ものベンチで座るが横になった俺。 ちょっと今日は魔力使いすぎたかも。

「アーク、魔力枯渇かも」

「シュン、大量のメシ作るからねてろ」といい、アークは急ぎ調理を始める。 

アークも慣れたもんで、大人10人前の食事をつくる。 そのまま、外のベンチの所にあるテーブルに置いていくと、少し魔力が回復したシュンが、もくもくと食べ始める。 

「ふぅー、落ち着いた。 アーク、いってくる」といい、魔の森の中で自分で結界をはって魔力爆発がおこる。 アークは、光の柱を見てシュンの位置を把握し、寝ているシュンを迎えにいくアークであった。


2日後に目覚めた俺は、いつも通りの生活になる。

魔の森で中層辺りで魔物の討伐をし、アークの指導をきく。  

「シュン、浄化しろ」といわれ、俺が浄化魔術を使う。 やたらとキラキラしている。 なんで。

アークは、そんな俺のキラキラ浄化魔術に大爆笑してる。

「シュン、なんでそんなにキラキラしてんだ」

「えー、なんでかわかんない」と無表情だが嫌そうな顔をしている俺。


爆笑しているアークをほっておき、次の討伐へむかう。 アークはまだ笑いながらも俺の討伐を観察している。 アーク笑いすぎ。 って、今は30匹ほどを相手にしている。 そして、俺が大剣に白い炎を載せて討伐すると、いつもの半分で討伐が完了した。 なんだ、今の白い炎。


「シュン、今の白い炎はなんだ?」ってアーク。

「わかんないけど、魔術とは違う。 イメージとも違うけど、特にロジック組まずにできた。 なんで?」

「たぶん、固有魔法だな。 感覚で使えるやつだ。 使い方もすぐわかる。」って、アークが俺の頭なでながら言ってきた。 固有魔法か。

「うん。 白炎って名前らしい。 浄化もできる。」といって、白炎で浄化した。

折角キラキラ魔術がまた見れると思ったアーク。

「シュン、浄化魔術つかえよ」

「嫌、だってアーク笑うし、俺だってキラキラ嫌だ」


こうして、シュンは浄化というより、滅多に光系の魔術をつかわなくなる。

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