魔武器と親指の指輪
翌日になり、目覚めた俺シュンはいつも通り身支度をして、ダイニングに向かう。
「アーク、おはよう」
「シュン、おきたか。 おはよう」ってアーク。 すでに朝食の準備ができてる。
朝食後、軽い運動を1~2時間し、シャワーを浴びて、部屋着になり勉強というかもうほぼ読書の時間。 俺はお気に入りのベンチに座って読書している。
アークが家からでてきた。
「シュン、魔力増えてんの気付いてるか?」
「うん、気付いてるよ。 また腕輪増えたのも」といいながらも読書を続ける。
「シュン、昨日武器が壊れたから、魔武器作るか?」といわれ、俺は本を閉じる。
魔武器の生成は少し楽しみだ。 今までは早いからっていわれて作ってなかった。
アークのほうに向かい、魔鉱石を受けとった。
制御していた腕輪を外して、アークに言われた通りに魔鉱石に魔力を流す。
魔鉱石が光だし、消えると、自分の身長よりやや大きい白銀の大剣となる。
俺としては、小型な武器かと思ったのに、なんか残念。
「まさかの大物だな。でも、かっこいいぞ」ってアークが俺の頭なでながらいってくれた。
少しうれしくなり魔武器を収納する俺。
アークが、俺の目線にあうようにしゃがんでくれた。
「今日から使え方学ばないとな」って言われて、俺は頷きながら魔力制御の腕輪をはめる。
「シュン、大切な話がある」ってアーク。 アークが俺の目線と同じになるときはだいたい大切な話の時。
「前にシュンの魔力の質が異常だっていうのは話したよな」
「うん。 アークが調べてくれてるっていってた」
「ああ、まだ調査中だ。 でもな、大体わかってきている。 ただ、シュンの魔力の増え方も異常だから、腕輪の制御以外にもこれもはめとけ」って言われて、親指に指輪をはめてくれた。
そしてたら、俺の魔力量が半分になる。 それを確認してるアークもうんうんって頷いてる。
「この指輪のサイズは自動的に変わるけど、シュンが死にそうになる以外は絶対に外すな。 いいか?」
「うん。わかった。 はずさない」って言ったら、アークが頭をなでてくれた。
俺は、誰かに触られるの嫌だけど、アークなら全然かまわない。 大きくて、温かい。
親指の指輪は黒でシルバーの模様があり、シュンは結構きにいっていた。
シュンが気に入る形で、アークが作成したものだ。魔力量の制御もシュンの魔力量の状態にあわせて、自動的にかわる。 許容範囲はあるが、半分から1/3までは制御できるようにしておいたのであった。
シュンは、以降この指輪を外す事はないのである。