初の魔物討伐へ ※3人称
アークと生活して半年が経過、初級の魔術も使え、アークの中ではある程度の体術も剣術もできるようになったシュンを連れて魔の森とは違う森にきていた。
既に狩り等はさせていたが、シュンに実践の経験を積ませるため、オークの集落にきている、数は100程度だ。
「シュン、実践だ。 殺気を放つ奴は殺せ。 1時間以内に片付けろ。 魔術は禁止だ。 身体強化は部分だけだぞ」というアーク。
「うん、わかった」といって、シュンはそのままオークの集落にいき、討伐していく。
1時間以内といわれたが、全ての討伐が終わったのが1時間半かかった。
初めての討伐、しかも5歳児だ、そして数は100なので、しかたがないのだが、アークは意外とスパルタだった。
というより、人間の基準というのがわからないため、アークの独自支点による判断である。
殲滅が終わった集落で、返り血で血塗れのシュン。
「おわったけど、時間かかった」
「お前は小さいから、正面ではなく周りこんでいかないとな。」といい、アークはそのまま死体となっているオークの斬り方を確認しながらシュンに指導していく。
オークは食料となるので、血抜きし、アークの次元ボックスにいれていくのであった。
シュンの初の魔物討伐後の生活は、
朝食後は、準備運動、昼食まで勉強、昼食後はアークとの模擬戦、魔術をし、アークの転移で適当な森で間引きさせ、指導しその後反省点を含めてアークとの模擬線。 夕食後は就寝まで勉強というサイクルとなる。
この時点で、既にシュンは血を見るのも大好きで、また、読書も大好きだ。
アークの指導は普通の5歳時ではかなりきついはずなのだが、シュンにとっては天国で楽しかった。
アークと一緒にいるのも好きだし、人間がいない生活がなによりシュンにとっては心安らぎ、また討伐も楽しかったのである。