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白銀の黒帝  作者: 八木恵
外伝2:アークとの生活
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アークと生活して2週間

俺がアークと生活を始めて2週間経過。


朝食後のランニングという運動は、全力で走っても1時間ほど持続になった。 俺がシャワーを浴びて部屋着を着て、いつものように教材をひらいて勉強をしている。 アークが何か教えるという事はなく、教材を与えれば自分で勉強し、わからない箇所は自分で調べている。 渡していない教材のもので足りない場合はアークに聞くとアークが追加していくいく。


それを見てアークはだいだいどこまで勉強が進んでいるかを把握しているのだった。


昼食後、アークの入れてくれたホットミルクのんでる。


「シュン、半年ぐらいはかかるかと思ったんだが、勉強も体力もたった2週間で基礎ができたから、封印を解除しようと思う」ってアーク。

「うん。 わかった」

「ただ、すごい痛いし、辛いけど我慢すんだぞ」って言われて、無表情のまま頷く俺。


俺がここアークと住むきっかけになったのは、俺の魔力が封印されているから。

それと解除してくれる。 ちょっと嬉しい。


◇◇◇

Side:アーク


2週間前に出会った、シュン。 まさかって思ったが着替えから何から一人で出来ない。 それに体力もない5歳の子供だ。 俺は、基本人間が嫌いだが、なぜかこのシュンが気になった。 しかも、魔力が封印されている。

まずは、魔力封印の解除に耐えれるだけど体力をつける必要があると思って、いろいろ生活や勉強などやらせてたら、まさか2週間で体力がつくとは思わなかった。 それに勉強もだ。 たぶん、人間にしてはかなり頭がいい。


そんな理由もあり、俺は早々に封印を解除する事にした。


シュンに聞いたら、本人も承諾。

という事で、俺はシュンを部屋につれていって、ベットに寝かせた。

俺が、シュンんのお腹のあたりをさわりながら魔器を調べる。


「シュン、解除すんけど、いっきに魔力が解放されんから、身体の中でおさえこんで循環させるんだぞ」って俺。

「わかんないけど、わかった」ってシュン。 大丈夫かって心配だけど、まぁ身体で覚えなきゃいけないものだから、俺はシュンの状態を確認しつつ、封印の解除を始める。 当初の想定より、複雑な封印。

ったく、禁呪の禁呪の重ねがけて封印が絡みすぎてる。。 1つ1つ丁寧に解除していくしかない。 こりゃ時間かかるな。俺が徐々に解除するたびにシュンの顔が苦痛で歪み、汗が出始めてる。


2時間経過してようやく封印が解除されると、シュンの身体中に魔力が流れ始める。 シュンはもがき、苦しみだす。 俺は瞬時にシュンの魔力の量と質の異常を察知し、シュンの周りに結界をはった。



結界の中では、もがくシュンが一生懸命魔力を抑えこもうとするが、魔力が爆発する。 結界内は破壊されていくが、魔力爆発は生命の危険をともなうのに、外に放出された魔力はまたシュンのほうに戻る。 それが異質だった。 しかも、もがいているが、シュン自身は無傷。

俺はその様子を暫く観察し、検証している。


「こいつ、おもしれーな」って俺は自然と口元が上がりニヤリと笑った。


シュンは魔力爆発、吸収のサイクルが段階的におこってる。 

落ち着くごとに俺は、シュンにスープと水分補給をさせた。 ついでにシュンの様子も観察してる。


観察しながら、俺は、シュンに魔術を教える事に決めて、魔術書の基礎、他の教材やらの準備をしていく。

だいぶおちついたある日、俺は、人間社会の適当な町にでかけた。

さすがに俺の家には子供服ないしな。 この2週間、シュンの服はもってきた貴族の子供が着るような服ばかりだ。 あれでは戦闘訓練には不向きすぎる。 そんな理由から、シュンの服・下着、他日用品だったり、シュンがもてそうな武器など、その他教材になりそうな本を購入しにいった。 でかけたっていっても、数時間だけだ。

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