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白銀の黒帝  作者: 八木恵
外伝2:アークとの生活
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アークとの生活のはじまり

シュンがアークと出会った頃の幼少期の物語

ここは人間が一度入ると二度と戻って来れないといわれる危険な森「魔の森」である。

そこの最深部には1軒の2階建てのログハウスが建っており、外のウッドデッキには3人掛けのベンチがある。

家の家主は、不死鳥のアークである。


1階の部屋で、この世界では稀な綺麗な銀髪と紫の瞳で眉目秀麗な5歳の男の子が目をさました。

目を覚ました男の子は起き上がるとキョロキョロして、自分が今まで住んでいた別のところにいる事を思い出す。

男の子は、荷物の中にあった服に着替えようとするが、着方がわからず、着替えをもって部屋を出る。 温かい匂いのする方へ。

温かい匂いは外にいるので、そのまま外へでる。そこには、短髪の赤髪で、赤目で中肉中背よりややがっちりした体系で容姿はかなり整っておるが何か企んだすこしやんちゃなで、身長は、195CMの年齢20代後半の男性がいた。

「アーク、服、わからない」と男の子が声をかけると、アークが寝間着で裸足のまま外にいる男の子のほうに向かってくる。

「シュン、起きたのか。 おはよう」

「アーク、おはよう」というのはシュンと呼ばれた男の子だ。

「シュンは1人で服をきた事がないのか?」

「ない。臭い、やる」


苦笑いをしながら、アークは俺シュンを抱き上げ、一度部屋につれてかれた。

それから、アークが、俺に服の着方、靴の履き方を教えてくれた。 それから、顔の洗い方もだ。

人形って言われてた俺にとっては全てが新鮮だし初めての事ばかり。


そうこれは俺がアークと出会って、魔の森で生活していた俺の幼少期の話。


◇◇◇

それから、アークが朝食を準備してくれて、俺の前にフォークとスプーンを置く。 食べ始めようとするアーク。

「アーク、これ、わからない」といってフォークとスプーンをさす俺。

「シュン、俺の使い方をみて真似るんだ。 わかるか?」って言われて、頷いた俺は、アークの使い方を見ながら食べはじめる。 

最初はうまくできず、食べ物を口に入れようとするも途中で失敗する。何度か繰り返して、徐々にフォークまたはスプーンを使って食べ物が口にはいるようになる。 


5歳の子であれば15分程度で食べ終える量であるが、シュンは30分以上かけてやっと食べ終わる。 お皿の周りには食べかすが散乱し、口の周りにもべっとりついている。 

アークが苦笑しながら、口をふいてあげ、片付けをしているとシュンの姿はなく、外に出るとシュンはベンチに座ってボーっとしていた。


「シュンはそこが好きだな」ってアークに言われた。

「うん」と返事をして、足をぷらぷらしている。

「シュン、食後の運動だ、俺がいいっていうまで、この庭を全力で走るんだぞ。 シュンは体力がないから、基礎運動だ」っていわれた。 俺って、屋敷から出る事もほとんどないし、走る事もしたことがない。 でも、アークが言うから俺は走ってみた。 10分もしないうちに息は切れるし苦しい。 疲れて、ほとんど歩いてるけど、アークがいいといわから、俺は歩いては走り、また歩いて息を整えてからまた走り続ける。

それから、30分ぐらい経過してようやく「シュン、いいぞ」っていうアーク。 その時点で、すでに俺は息があがり汗だくではふらふら。

アークが俺を抱き上げてくれて、シャワー室につれていってくれた。

一緒にシャワー浴びながら、アークが身体の洗い方から使い方まで教えてくれた。


昼食までの時間は、アークが俺に読み書きを教えてくれた。 いままで人形扱いだったから、読み書きもしらない。

始めての勉強。 俺は嬉しくて習得していった。


そう、1時間もしないで、シュンは読み書きの基礎を覚えてしまう。そのため、シュンに算数の教材を渡して勉強させておく。 アークはここで、シュンの異常なまでの頭の良さに気付くのである。

昼食では、既にスプーンとフォークの使い方もなれ、食べこぼしもない。

午後も食後の運動で走らせる。 朝は10分で疲れていたが、午後は30分で疲れだす。

体術と剣術の基礎を教えるが、飲み込みが早いシュンであった。

夕食後は、算数の教材の他に理科の教材を追加する。 数時間であっという間に、理解し覚えているようだった。


それから2週間経過すると、シュンはある程度の基礎体力、体術と剣術の基礎もでき、既に地球でいうと中学生レベルの数学、化学、生物、物理の学力はついていた。


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