少女との生活 後編
シュンの部屋にはいると、そこには160CMの容姿端麗な少女がいる。 ジルは驚くが、入室し、ダイニングテーブルに座る。
「ジルが、リンとはなしたいんだって」といって、1人ソファーに座り、フードを外すのだった。
リンは、3人分のコーヒーをいれて、シュンに渡し、ジルの前に置き、自分の分はもったまま、ジルの対面の席に座る。 シュンはコーヒーをのみながら、既に読書をしている。
ジルはシュンの様子を見て少し溜息をつきながら、リンに向かって、「儂は、ジル・フリークスといってな、ここでのシュンの保護者をしている。 リンといったな、シュンからここの事は聞いたか?」というと、リンは首を振る。
やっぱりなと思いつつ、頭が痛いジルである。
「まず、リンはシュンの素顔をみても平気なんじゃな?」というジルにリンは、「ああ、最初は驚いたぞ。 あまりの美形に、髪の色も瞳の色も見たことない綺麗な色だったから。 だけど、われは、シュンが女が嫌いとしっているし、あまり近づいたりはしていない」という。
「そうか。 だから、シュンが興味をもったんじゃな」といいながら、納得っし、「実はな殆どの女が年齢問わず、シュンの素顔を見ると発狂し、狂愛するんじゃ。 なんで、外出時はシュンはフードを被らせて容姿をださないようにしている。 シュンは極度の女性嫌いでな、女はシュンにとっては臭いらしい。」と説明をすると、頷くリン。
「リンは例外のようじゃな。」
ジルは溜息をつきながら「シュンは、あまり人間と接するのが苦手でな、女性恐怖症というのもあって、この部屋で隔離されている。それにシュンは興味のない事は一切覚えようとしないのでな、リンにもあまり話さないじゃろ。
んで、話を戻そう。 シュンがいるのはギルドじゃ。シュンは、ギルド隊員として任務をしている。 リンはギルドは知っているか?」と聞くと、リンは頷く。
リンが知っているのを確認して少し安心する。 シュンよりは話が通じるかもしれん。
「して、リンは戦闘ができるのか?」
「ああ、われは元は性奴隷だったが、暗殺術もしこまれて活動してた。 それに、この2か月、シュンに鍛えられた」
リンの素性を知り、心を痛めるジルであるが、ジルとしては、戦闘能力があるのであればギルドにリンの場所を作ろうとも考えていた。
「そうか。 で、リンもシュンと同じく、ギルド隊員にならないか?」と聞かれ、リンはなぜかシュンのほうを向く。
そして、「シュン、われは任務できるか?」と聞くのであった。
シュンが本をよみながら、「うーん、イアン達よりは弱いけど、暗殺だったら俺の邪魔にはならないかな」と答える。 それを聞いて、無表情ながらも少し嬉しそうなリンは、「なら、われも任務うける」というのだった。
「そうか。 シュンの暗殺任務の時に同行する事にしよう。 あと、服とか下着等はこちらで用意する。 リンもシュンと同様外出時はフードを被るんだぞ」といい、リンは頷く。
ジルはシュンに向けて「シュン、リンが外に出れるようにしとくんじゃぞ。」というと、本を読んでいるシュンは、「わかった。 あと転移も教える」という。 その様子にあきれつつもジルは部屋をでていく。
その日のうちに、リンの私服、戦闘服、部屋着、下着そして0番隊隊員コートが届けられるのである。