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白銀の黒帝  作者: 八木恵
3章:魔王編
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ギルド生活:合同訓練④

訓練場に残った0番隊隊員達。


イアン達に、「なんすか、隊長」といわれ、「ロイの成長でもみっかなっていうのと、イアン達のも見てねーからな。 ほら、まだ魔法込みやってねぇーだろ。 んで、この場所もあと1時間ぐれーつかっていいらしいからよ。 4人でかかってきな。 こっちは身体強化と木刀だ。 ひでー魔法は結界つかうかもな。 俺が結界つかったら、お前らの勝ちだ どうだ?」という俺に、「まじっすか。 本気でいきますよ」というイアン。 


「おう、本気できな。 制御はずせ」という言葉に、大はしゃぎのイアン達。 

だが、ロイは恐縮している。 だいたい、イアン達以外ってこんな反応だな。

「ロイ、本気でこねーと、てめーが死ぬ目にあうぞ!」と俺一応隊長だし、叱咤する。

ロイが気合いをいれて、「絶対、結界ださせますからね 隊長」と返事された。 イアンの教育か、いい目つきだな。


それから、訓練場からはドーンという音と共に地響きが続くが、40分後に静まる。

はじめは、皆何事かとおもったが0番隊がいるとわかり納得して鳴り止むのをまつのだった。 静まった訓練場には、大の字になっり、四つ場になっているイアン達4人だった。


俺はタバコに火をつけて、「サルが1人で火災旋風ができるようになってぇーとは驚いたし、カイの風纏いの防御もな。 イアンの黒雷のコントロールもすげぇできてて、お前ら成長したわ」と笑いながらいって、一服中。

「隊長、自信あったんすよ。 木刀で火災旋風斬る人初めてみましたよ!」と嘆くサルだった。

「「右に同じっす」」というイアンとカイ。


それを見て、笑いながらロイの方へ向かった。

「ロイ、おめぇー風苦手なんわわかるが、2重は難しいか? ちょっと、石の粒だしたときの魔法陣みせろ」

すると、ロイが魔法陣を展開して見せながら「風で加速する演算がいまいちなんです。 ここっす」といって、見せる。

「あー、風っていうよりここだ。 物理の本に書いておいただろ。 この公式をあてはめろ、そうすりゃ、早くも遅くにもなる。 んで、岩んとこな、これ、ここだ。 このロジックをこう変えれば鉄だ。 これ魔法陣な。 んで、こっちにすると、アルミニウム。 これ、高速でとばせば惨殺だぞ! ちょっとみてろ」といって的に向かって実演すると、鉄のほうは槍でついた穴が空き、アルミは、的をきりきざんだ。

まぁ、戦闘じゃ俺使わないけど、参考になるだろう。


悪い笑みをみせながら「どうだ。あとはイメージと応用だ」で、「防御は、土に水をまとえ。 衝撃のクッションになっからよ。 同時魔術がむずかしぃーなら、順次にすりゃいい。 例えば、こうやって、こうな。であれば、展開速度だけですむだろ。 以上だ」と話しつつ、「体術と槍は、まだまだ訓練が必要だな。 応用きかせりゃおもしれぇーけど、この魔武器伸縮すりゃいいけどな。 あ、矢先に振動する水まとえ。 良くきれるようになんぞ。 高圧ですんだ」とさらに続ける。


するとロイが「隊長、早すぎてついていけないっす」といいわれ、タバコをふかしながら「はぁー、よくいわれんぞ。 リンにもいわれるしな。」といいながら、サラサラ書いておく。 「ほれ、さっき言った魔法陣とロジックな。 じっくり読めばわかるだろ」といて、十枚ほどの束を渡す。「え!ありがとうございます」と受け取るロイだった。


「んじゃぁよ、今日は終わりな」といって、どうせ放置すればジルに怒られるだろうと思い、凸凹になった訓練場を魔術でさくっと修復した。 ジル、後々うるさいし。。


その光景を眺めながら、イアンが「隊長、さらっと凶悪な魔術をロイにおしえてたな」というと、カイが「ああ。」といい、サルも「あー、あっというまにな。」すると、イアンが「やっぱ、隊長って本業、魔術師なんだな。 血あびてぇーっていって、接近戦ばっか使うけど」というと、カイとサルもうなずく。 大方、終わったのをみてイアンが「隊長、食事いきましょ」というと、シュンが「ああ、いいぞ! リンもすぐ来るってよ。 あ、ロイもくるか?」という。


この日、ロイが初めて0番隊の食事に参加する。 イアン達も顔をあわせニタリ顔。 そう、正式にロイが0番隊隊員になった日でもあった。

当のシュンは、イアンが入れていたので特に文句もないし、想定通りに仕上がりつつあったので文句もなかった。


それから数か月間、ロイは連れていかないが、イアン達と討伐任務にいったり、2人でいったりしているが、シュンは最低週一ペースでシュンによる隊員しごきが行われた。 女性隊員は、シュンが嫌がるので参加不可だったが、かなりの底上げになった。

特に何もない日は、リンと過ごす。 積極的に任務を受ける事はないため、ギルド以外では黒帝の帰還はあまりギルド外では知らされてなかったのであった。


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