表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白銀の黒帝  作者: 八木恵
3章:魔王編
131/173

ギルド生活:合同訓練①

合同訓練の日。

3番隊と4番隊と新たに採用された候補生、合計約100名弱が、改装した広い訓練場にいた。 

0番隊のカイ、サル、ロイは既にいる。 カイとサルは、ロイを驚かすため、シュンが帰ってきた事はまだ言っていない。 そのためか、カイとサルはニタニタしている。 


訓練の開始時間になる。 グランが、集まる面子の前に立つ。

「集まったな。 今日は3番隊と4番隊、それと新人の候補生の合同訓練だ。 知っている者もいると思うが俺が、3番隊隊長のグラン・グローリアだ。 今回の訓練は0番隊が来てくれているので、0番隊主導でおこなう」


グランの説明で、過去経験者は青ざめる。 一方、非経験者は、既にいる0番隊隊員をみて興奮している。


グランはそのまま続ける。

「過去経験者は知っているが、地獄を見る事になる。 俺も今回何されるのか、しょーじき怖いが、己の精進だと思って耐えろ! 皆、いいな、殺される事はないが、骨折は覚悟しろ!」と自分の気合をいれるためか自然に大きな声になってしまったグラン。 それを聞いて、不安がる非経験者達だ。


「って、奴はまだか。 カイ、しらないか?」と聞くと、カイは飄々してる。

「さぁー、そのうちくると思いますよ。」

「はぁー。 しゃーない、軽めの準備運動しとけ!」というグランの号令で、「「はい!」」といい返事をし、皆おのおのの準備運動を始めるのだった。


準備運動により、少し身体がほぐれてきた頃、訓練場の扉があくのだった。

「グラン、わりぃー遅れた」と言って、タバコをふかし入ってくるフードを被った小柄な男、シュン、そしてイアンが一緒に来た。 

「遅いわ! って、いつもの事だがな」と、諦め半分で苦笑するグラン。


その中、絶叫したのがロイ。

「た、たいちょーーーーーー」

「ロイ、うっせー。黙れ!  お前も今日はみんぞ、てか、でかくなってねーか。 ちぃ、覚悟しとけ」と言っておく。

なんか、久しぶりに見たのに身長た高くなってるし、体格もよくなってる。。 

「は、はい」と声が裏がった返事をするロイだった。


シュンとロイとの会話に嫉妬するカイとサル。

「ロイのやつ名前覚えてもらってるぞ。。 」

「俺ら、3年かかったのにな。 今日はロイいじめだ カイ」


カイとサルは、こそこそとロイへの八つ当たり計画をねっていた。

「違うぞー。 この前おぼえた」と、二人が振り返るとイアンがいる。 

「「ってことは、俺らのほうが早い!」」とお互い見合ってはしゃぐのだった。


カイとサルの会話の意味が分からないロイではあるが、シュンがいる事で興奮していた。


そんな会話がされていたのに気づいていない俺。

「ったくよー、何時もは50名ぐれーだと思ったら、人数ふえてるって聞いてよ、しかも、魔力量もちげぇーてんで、準備に時間かかったわ。」って俺は、訓練場にいる隊員たちをみながら愚痴っている。 しかも、集合してないし。。

「グラン、全員あつめてくれ。 あとよ、魔力量でA-Cでわけてくれ!」と指示をだす。


「お前ら、集合。 魔力量でわけるから、制御つけているやつ外せ!」

こうして、グラン筆頭に魔力量によってグループ分けがはじまるのだった。


俺は、0番隊が集まっているところに、タバコを加えながら移動。

「おめぇーらは、そのまま今の制御つけとけ。 イアンはこれ、サイとカイはこれ、でロイは、うーんこっちだな」と言いながら追加の制御をつけさせる。 


魔力制御をつけたイアン達。

「うわぁ、これって初級数10発しかできない魔力量っすよ」それぞれがいう。 

何言ってるんだ。 当たり前だ。 って俺、タバコふかしている。


「何いってんだ。 んじゃねぇーと、おめぇらがこれから、別のやつらと一緒に受けるのに、つまんねーだろ。 俺が学生任務の時に、どれだけカス魔力で苦労してたか味わいやがれ!」

 悪い笑み浮かべながら言った。 あの時の俺の苦労を味わえ!


「今日は、お前らは基礎身体能力の向上だ。 魔力あんと、無意識に身体強化すんし、あと効率よく使う練習な。」ともっともらしい事をいっておいた。


「基本、おめーら部分身体強化のみな。 ロイもそんぐれぇーは出来るだろ?」

「まだ一応っす。 イアンさん達ほどは無理っす」

「ふーん、まぁ、みりゃわかるか」といって、俺はグランのほうの様子を確認した。

 

既にグループになっている。 やるな、グランって思いつつ集合場所へ移動。

「お、わけたな。 流石、グラン、うまくわけてんな。」といいつつ、イアン達も合流させた。 


それからのシュンの行動はこうだ。

イアンにどこからかもわからず袋を渡し、「Aの奴に渡して、つけさせろ」といい、カイにもまた別の袋をどこからだし渡し「Bの奴につけさせろ」といって、サルにも別の袋を出すしてわたし、「Cはお前が配れ」という。


”どこから、その袋でてきたー”と突っ込みたいが、誰も言えない。


そして、タバコをふかしながら、「3番隊副隊長は、これな」といって腕輪を渡しなげ、「4番隊隊長は、これな」と言い別の腕輪を渡しなげわたし、「そっちの副隊長は、これだ」といってまた投げ渡す。 タバコを消し、「グランは、これとこれだ」といって、腕輪を投げ渡す。


すると、シュンはみんなの前にでて、タバコに火をつけていう。

「はぁー、時間かかったな。 そういや言ってねぇーな、俺が0番隊隊長だ。 んで、今日の指導すっからよ。」


「準備完了だ。 今渡したのが、魔力制御だ。 訓練中は、外すなよ。 欲しきゃやるから」といって、俺はようやく準備が終わっただけで、人の多さにぐったりしていた。


さてと、合同訓練の始まりだ。

「まず、準備運動な。 2時間、ぶたおれるまで全力でダッシュだ。 倒れたやつは、安心しろ。 回復させてやるから、2時間きっかりだ。 って事で、全員いけー!」


みなが走りだしたのをみて、俺はベンチに座るのだった。 準備だけで精神的に疲れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ