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白銀の黒帝  作者: 八木恵
3章:魔王編
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ギルド隊員入試試験③

その後、0番隊以外の番隊長と副隊長が集まる控え室で、皆が候補など自分の書いたリストを見ながら他番隊隊長と意見交換をしている。 

すると、係のものが、各番隊長に、コピーされたリストを配る。

コピーを見ながら、「マスター、これって。。 俺が悩んでいるやつとか何名か被ってるのもあるし、いまいちなのもある。 このリストなんですか?」と聞く。 他の隊長たちも同じ意見のようだった。


すると、ジルが、「やっぱりそうか。 お前らにも少し見る目があるって事で安心したわ。 これは、すべて黒帝に各隊長にあう受験者を選ばせた結果じゃ。 あいつは、魔力の質ってのがわかるんでな、それをマッチングさせたわけじゃ。 女性はみれないのではいってないがな」という。 「もう一つのほうは、選んだやつの弱点や何を重点的に鍛えればいいか指導内容を簡単にかかせてある。参考にするといい」といって、もうひとつのリストには、箇条書きだ的確に記載してあった。


グラン以外の隊長たちが、「試合もみず、呑んで、タバコすって、読書してただけだよな」といい、「ああ。 っていつの間に書いていたんだ。 リストもパラパラめくっていただけっすよ」という。


ジルがニタリと笑っている。

グランも苦笑しながら、「ははは、俺も初めてみた時は同じだったよ。 そん時、イアンさんに言われた言葉だ、あの方は戦闘能力が高すぎで知られてないが、本業は近代稀な魔術師だ。 しかも、相当高位レベルだ。 ちょこっと魔法陣をかじったレベルじゃない。 ただでさえ、魔術師ってだけで、相当頭がいいのに、あの方は、多重思考が同時可能だと。 もう、相当頭がいいってレベルじゃねーらしい。 まったく、そうは見えないがな。 んで、おもしれーのが、接近戦が好きだからっていう理由で、戦闘じゃ魔術ほとんど使わねぇーらしいぞ」といい、姿を思い出し笑うグランだった。

そして、ジルも補足する。

「ああ、本当だ。 念話なんて6人同時でしながら、戦闘してるそうじゃ」という言葉に賢さが微塵も見えない0番隊隊長の異質に驚く。


ジルがほほ笑みながら「まぁ、あいつが異質なんじゃ。 本人もわかっている事だ。 さて、これらは参考じゃ。 最後の模擬線をみて決めようじゃないか」と言って控室をでていった。


◇◇◇


その頃、シュンとイアンは帰りりながら任務をわけていた。 ちょうど5人で行くのに楽しそうな任務が3件あり、時間的にもいいって事でこれから行くことになる。 あと17件を、イアンとロイのペアで、カイとサルのペアで討伐し、残り30件をシュンとリンでする事になった。 結局、彼らは週末の1日だけで、討伐を完了してしまう。


5人で行った3件の任務は、久しぶりの討伐任務ではしゃいでしまったシュンとリンがほとんど討伐してしまい、イアン達から苦情を受けその日の食事は奢る事になったのである。 久しぶりの帰還でもする事は同じで変わらない。 そういや、魔王が襲撃に来るんだよねっていう危機感や焦りは全くないシュンとリンであった。


◇◇◇

ちなみに、入団試験はどうなったかというと、約50名が合格となった。 うち半分が、シュンの選んだ人物で、うち8名が見事隊員となった。 この8名は、すべてシュンが選んだものだった。 他は候補として、各部隊に配属はされるが、隊員任務をうけるかは隊長が承諾次第である。 ただ、候補生は、所属ギルドのすべての訓練に参加する事が義務付けられた。

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