学園襲撃②
そんな日々が続いたある日、始業ベル開始ギリギリに教室にはいり、席にすわるシュンとリン。
すると、イアン達の魔力を感じたので、窓の外をみると、イアン達が3番隊のメンバーと会話しているのが見えた。
あいつら何やってんだ?と思っていると、始業ベルがなり、グランが教室にはいってきて教壇に立つ。
「おはよう。 今日もみんないるな。 お知らせだ。
学園周辺での未知の魔物の群れが連日あらわれるようになったので、ギルドの0番隊メンバー3名も学園の警護に加わった。 ただし、彼らは他討伐もあるため、ギルド本部で待機していたのを、学園で待機し、学園周辺で何かあった場合は優先的にこちらを対応する事になった。 3番隊が連日の討伐で疲弊しているので、休ませる意味もある。 といっても、0番隊がいるからってお前ら騒ぐなよー」 という言葉に、生徒達は興奮し、窓のほうに集まり外をみてなにやら騒いでいる。
シュンのほうには誰もこない。 そして、シュンはイアンと念話している。
シュン:「イアン、なんで学園いんだ?」
イアン:「任務っすよ。 3番隊が連日の討伐で疲れてるから、討伐するのに学園で待機したほうがいいだろうって事で、昨晩マスターに言われたっす。 この学園って、王女はいるし、貴族の子息子女がうるさいらしいんす。 もっと警護を増やせって。 それにこの学園、最近未知の魔物の出現率高いっすから」
シュン:「ふーん、ぜってい違うだろ。 おめぇーらが、護衛任務うけるわけねーじゃねーか」
イアン:「表むきっす。 俺らは基本護衛しねぇーで、この周辺の魔物の間引きと、未知の魔物でたら殲滅するだけっす。 あと、暇なんで、隊長の寮の部屋の遊技場で遊んでもいいっすか?」
シュン:「やっぱな、どうどうと学園にはいれる理由のためだろ。 たく、リンもダーツやりたいっていってるわ。 グランに頼んで、俺のいる寮の入館カードもらっとけよ。 ただ、遊びんくんの、俺かリンがいる時な。 夜中は来てもだめだぞ。」
イアン:「了解っす」
イアン達は、シュンの寮にどうどうと入れるためこの任務をうけた。
ジルは、学園が狙われている事が明確なので戦力を集中させた。 シュンがいれば、全員で移動でき、分散するときもシュンがいれば転移魔法陣や、シュンが彼らを別場所に転移させられるからだ。 問題は、シュンが動くかどうかだった。 そんなジルの思案に、まったく気づいていないシュンであるが。。
イアン達が学園に待機するようになり、1週間ほど経過する。
暇な時間は、シュンの寮の部屋でイアン達は遊技場であそんだり、訓練場で訓練している。 おのおの、任務があれば、その場からシュンが転移させたりと、就寝時間以外はなにかとシュンの部屋で宴会がつづいていたのだった。
一方、膠着状態の続いていた、王国軍と帝国軍であったが、王国軍が土帝と水帝を参加させたことで、大きく戦況が動くのだった。