自国ファーストって、本来、当たり前じゃないのか?
最近、アメリカ合衆国大統領のトランプ氏がアメリカファーストを掲げ、何かと物議を醸し出している。
だが、本来、その国の国家元首は、自国を第一に考えるのが当たり前なんじゃないのか。
勿論、手段と程度によるのは当然であり、目的も重要だ。自国民を豊かにするのも大事だが、それを含め自国民を幸福にするのを第一の目標にすべきだ。
そして幸福とは必ずしも豊かさではない。生活に困らないだけの収入は必要だ。だが、それを満たしたのなら、幸福かどうかは日々、健やかに過ごせているかが重要だ。(勿論、幸せに感じるかどうかは、現状に満足するかどうかなので、平穏なのを退屈と感じる人もいるだろうが)
そして、幸福になるには近所づきあいも重要だ。あまりにも自己中心的な行動をとれば、各国との関係も悪化し、不幸になるかも知れない。今は良くても、いずれしっぺ返しを受ける。
勿論、近所づきあいが重要といっても、無条件に仲良くしろという話ではない。時には距離を置くのも必要だし、時には対決する必要もある。理屈の通らない我が儘な相手と我慢して付き合うのは幸せではないし、暴力的に脅してくる相手に従っても幸せにはならない。
執筆している小説でも散々書いているが、自分1人だけが責任と被害を負えるならば好きにすればいいが、多くの人々に影響を与える責任のある者が、自分の評価、思想の為に人々に負担を押し付けてはいけない。外面が良く近所で評判でも、その為に家族が不幸ならば、それは良い家長ではない。
なにも、他者を全く助けるなというのではない。だが、それは余裕があればする事だ。余った物を近所にお裾分けするのはいいが、家族を飢えさすほど他者に施す必要はない。
繰り返すが、余裕があれば、自国に過度に負担にならなければ他国を助けるのもいい。それが、自国の評判ともなり、回り回って自国民の幸せにも繋がる。
最近では、テロなども世界の各地で起きている。自国ファーストと称して自国の利益だけを求めて他国との関係を悪化させれば、そのような問題も出てくるし、それは幸せではない。自国ファーストは当然だが、くどいようだが、それは自国に利益をもたらすという事より、自国民を幸せにする事を目指すべきだ。
私は、自分の国の国民をどこの国の国民よりも幸せにしてみせる。それの何がおかしいのか。その意味での自国ファーストは当然だ。