商業的なお祭り騒ぎ
ここ数年、日本ではハロウィンが盛り上がり、しかも海外では子供のイベントなのが日本独自の進化を遂げ若者達の一大イベントとなっている。日本のハロウィンを楽しもうと、それを目当てに海外から多くの来日客が来るほどだ。市場規模もクリスマスに匹敵するものになっている。
それに続けとばかりに、今年は、小売業を中心にイースターを盛り上げようという動きがあったようだ。スーパーなどでも、去年までは見かけなかったイースター関連商品が店先を飾っていた。(どうやら失敗したようだが)
ちなみにアメリカではハーフバースデー(誕生日の六ヵ月後)というものがあり、少し前にも日本でもちょっと聞いたような気がしたが、今のところあまり浸透していないようだ。
※昔見たアメリカのドラマでは、単に誕生日の六ヶ月後にお祝いして貰うような感じで行われていたが、本来は、学校時代に長期休み期間中が誕生日の子が、皆にお祝いして貰えないのが可哀想だというのが理由だとという。
このような商業的なイベントを嫌う人も多いようだが、自分的には、こういうのも必要じゃないかと思っている。
以前にも少し書いたが、日本という国は無駄使いをしてくれてこそ成り立つ職業が多い。そして消費の拡大とは景気の拡大であり、景気とは文字通り気分が重要だ。気分を盛り上げれば景気が良くなるといっても過言ではない。
政府や地方自治体も、オリンピックや万博と言った、いわば世界的なお祭り騒ぎを誘致して景気を良くしようとしている訳だ。
ただ、このようなものの多くは、建造物という実態があり、建造費が必要だ。その建築にも雇用が発生し景気が良くなる元といえばそうなのだが、問題は閉会後の再利用が上手くいかなければ莫大な維持費だけがかかる。維持費というのは経済的な波及効果が薄い。その時は良くても結局は財政難に陥る。(財政難になっても景気さえ良くなれば良いのだ! という考えなのかもしれないが)
つまり、一番リスクの少ない景気対策は、お祭り騒ぎによる雰囲気の盛り上がりでありハロウィンなどは上手くいったといえる。建造物はほとんどないし、必要だったとしても毎年の利用がある程度保障される。
とはいえ、突発的なお祭り騒ぎが雇用に繋がるといえば、それも突発的な短期雇用にしか繋がらない。どんなに忙しくても、僅か数日の為に正社員を増やす決断はし難い。少しだけでも、一年中前よりは忙しくなった。となれば、人を増やそうとなるのだ。
バブル当時は一年中お祭り騒ぎのように浮かれていた時代だった。あそこまでいかなくても、全体的に財布の紐が緩くなるような雰囲気作りは必要だ。
PS
もっと後に投稿しよと思っていましたが、ちょうと今池○さんがTVで景気の話をしていましたので。