その政策の趣旨というものがある
TVのワイドショーなんかで、GOTOに対し、旅行をしない貧困層の人には何の恩恵もないとか、GOTOを止めて消費税減税や停止をした方が平等に恩恵を受けられる。という意見のコメンテーターがいて、割の共感をよんでいるようです。
いや、そもそもGOTOって、平等に恩恵をもたらすことを目的にした政策じゃないですから。コロナ過でみんな大変だけど、旅行業界や飲食業界。特に旅行業界は5月の前年同月比90%以上の減という尋常じゃない打撃を受けて、それを救済するための政策です。
決して、平等を目的にした政策じゃないです。旅行に行けない世帯を平等に旅行に行かせようという政策じゃないです。旅行や飲食だけ恩恵があるから旅行や飲食に行くんです。何もかもにも恩恵があるなら、旅行に行くことのお得感がするれるので旅行に行ったりしないです。
あと、GOTOを止めて旅館とかに支援金やら補助金を配布すればよいという人もいますけど、問題は旅館などの宿泊施設だけの問題じゃないです。それを対象にした卸やクリーニング。周辺のお土産屋も売り上げが落ちます。突き詰めれば、宿泊施設に食材を運んでいる運送業にも影響します。それらに全部、お金を配るのは現実的ではありません。
よく何々の経済の波及効果という言葉を聞くと思いますが(今だと鬼滅の刃?)、それは、その関連商品の売り上げはもちろん、それに従事する労働者の給料や、その労働者が消費するお金も計算に入るそうです。
それと同じで、旅行者が使うお金はもちろん、それらにかかわる労働者すべてのお金の動きが経済効果です。GOTOで1000億を使うとすれば、それの経済効果は数倍です。その1000億を宿泊施設の業者にばらまけばよいという話ではありません。




