打たれたら打ち返す。
最近、パキスタンが核弾頭を搭載可能なミサイルの発射実験に成功したそうな。
それで思い出したのだが、かなり前にパキスタンが核兵器の開発をした時の話題を思い出した。
パキスタンとインドは対立しており、もしパキスタンが核兵器を自国に使った場合、インドは報復するのか? という問いにたいして当時の首相(だったと思う)が、報復すると答えたというものだ。
記憶では、当時の識者という人達がそれに対して非難していた。核兵器は多くの人命を奪い、更に地球環境にも甚大な被害を与える。報復攻撃なんてやってはいけない。というものだった。私の記憶では、報復攻撃するという発言を肯定している識者は居なかったのではないか。
勿論、私が知らないだけで賛成している人もいたのだろうが、何度かその話題のニュースを見ていて聞いていないという事は少数派だったんだろう。
いや、報復すると答えるに決まってるだろう。
これは、やられたらやり返すのが当たり前とか、向こうが先に使って大量殺人をして環境破壊もしているのに、こっちが非難される覚えはない。という問題じゃない。
インドの首相としては自国の民と国土を守らなくてはならない。つまり、どう答えれば’打たれないか’で答えるべきなのだ。
実際に打つかどうかじゃない。打たれない為にはどう答えるかだ。
打たれたら打ち返す。という相手と、打たれても打ち返さない。という相手なら、どっちが打ちやすいか。識者といわれて世間ではその発言が重要視されているはずの人達が、どうしてこんなことも分からないのかと思った記憶がある。
おそらく十数年前の話で、識者という人達の意見をあんまり信用しないきっかけにはなったかな。
追記
改めて調べるとパキスタンのムシャラフ元大統領が2017年にインタビューで、2002年にインド国会襲撃テロ事件後に両国関係が緊張した事態を受け、インドへの核兵器使用を検討したが、報復を恐れ断念したと明らかにした。という記事がありましたね。
もしインドの首相が核兵器で打たれても打ち返さない。なんて答えてたら打たれてたんですかね。




