記憶……全ての理由 ~後編~
「で、死んで終わると思った?ねぇねぇ思った?残念、死んで神様に合うと言うテンプレでした!」
こいつ...殴っていいだろうか?
「酷いなぁ。これでも本当に神様なのにね!」
で?
「で?って神様だよ。偉いんだよ?」
うん、知ってる。で?
「嫌だから、何で驚いたり混乱したりしないの?」
「察した。どーせあれだろ?異世界転生だろう?」
「おー当たってるよ!それで君は言わないの?良くあるよ?ここの空間に来た時、「よっしゃぁさっさとチート寄越せ!!」とか「これでハーレム作り放題だ!ふヒヒヒ」とか失礼な奴ばっかだったんだよ!まぁそう言う奴等は即刻何も与えず、異世界に落とすけどね。大体100人中88人はその場で死亡したけどね。」
「残り12人は?。」
「3人は街の門で捕まって奴隷落ち。5人は街の中で冒険者ギルドに入れず、金が稼げないで餓死。
残り4人は追い剥ぎに遭ってそのまま死亡。」
「へぇー、災難だったな。そいつ等。」
「え?それだけ?」
「え?これだけじゃあ駄目なのか?」
「いや、自分がそうなるかも知れないんだよ?」
「その時は、運が悪かっただけだ。」
「何か、達観してるなぁ。」
「そうか?」
「まぁ、置いといて。本題に入ろうか。暁くん?」
「で、何の用だ?」
「君には、異世界で勇者を倒して欲しい。」
「やっぱ異世界か、それで勇者を倒すと......ん?
勇者を倒すのか?」
「そ。あの勇者は酷い。勇者だからと言って、門は素通りするわ、それを止めようとすると躊躇無く殺すわ、物を取っていくわ、国を乗っ取るわ、本当に酷いよ。」
いや待て、それホントに勇者か?
「でも、何でそんな奴に何を与えたんだ?」
「与えた?スキルとかの事かい?」
「そうそう、死んでないって事はスキルを与えたって事だよな?」
「いやいや、スキルは自分で決めてもらうよ?種族とかも。」
「え?そんなのスキル取り放題じゃん。」
「流石に無制限とは言わないよ。前世で行った善行でポイントを決めて、そのポイントでスキルを撰ぶんだよ!」
「え?じゃあ俺、善行何てして無いのだが?」
「いや、君が死んだ理由は何?」
「えっと大地と雪を庇ってだな。」
「充分、善行じゃん。」
「そうなのか。で、ポイントは何だ?」
「2500ポイントだよ?」
「......多いのか少ないのか?」
「凄く多いよ?あの勇者何て1000ポイントしか無かったな?」
「そうか?それなら良いか。所でスキルとかって何処で決めんの?」
「此処でだけど?ほら。」
━━━ステータス━━━
種族:
<スキル>
<ユニークスキル>
<潜在能力>
残りポイント:2500
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「此処で決めれるのはこれだけかな。」
種族が決めれるってどうなんだ?まぁ良いか。
「じゃあ早速種族から。」
━━━種族━━━
・人族
・獣人族
・亜人族
・竜人族
・魔人族
・エルフ
・ドワーフ
・精霊族
・魔物
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「...... 魔物が選択肢に入ってるのだが?」
「ああ、魔物も生きてるからね。」
それもそうか
「魔物にするといい事は?」
「ポイントが増える。魔物は世界中から狙われるからね。」
「よし魔物にしよう。」
「......本気で言ってるのかい?大変だよ?魔物は。」
「大丈夫......だと思いたい。」
「まぁ頑張れ。」
━━━魔物━━━
・小鬼族
・蟻族
・蜥蜴族
・森蜘蛛族
・霊族
・腐人族
・骨人族
.........
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「この中では、蜥蜴族に惹かれるな。蜥蜴って何かカッコイイ。能力的にも強そう。」
━━━ステータス━━━
種族:蜥蜴族
<スキル>
<ユニークスキル>
<潜在能力>
残りポイント:3000
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「おぉ、+500も追加か。」
「そりゃあ、蜥蜴族は初期ステータスが凄く低いからね。」
「えっ?......まぁ良いか。頑張れば大丈夫だよね?」
「まぁ、多分。」
「...次!スキルは、要らなくてユニークスキルだ!」
「まぁ、個人の自由だしね。」
━━━ユニークスキル━━━
・英雄の力
・魔王の覇気
・正義
・厄災
・魔人乃血
・神級魔法
・ステータス10倍
・王系スキル
・大罪系スキル
・天使系スキル
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「上から順にポイント数は?」
「全部、2000ポイントだよ!」
「.........普通の人、無理じゃね?ユニークスキル取るの。」
「無理だよ。」
「俺は3000有るのだが。」
「いや、お友達さんをまさか、2人共助けるとは思って無かったからちょっとだけサービス?それに、まさかの蜥蜴族を選ぶから。」
あっ、そこまで駄目なの?蜥蜴族。
「潜在能力は?」
━━━潜在能力━━━
・勇者の卵
・魔王の卵
・全能者
・原人神
・王系スキル進化時会得
・大罪系スキル進化時会得
・天使系スキル進化時会得
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「よし、色々ヤバイのは分かった。一応、上から?」
「1000、1000、20000、20000、1000、1000、1000」
「2つ桁が違うのが有るけど?」
「あぁ、その2つは潜在能力と疑う程、全面に出るからねぇ。」
「効果は?」
「全能者が、全てのスキルの会得。ステータスの数字を自由に弄れたりかな?」
はぁ?そんなんチートやチーターや!!
「で、原人神が文章化不可。」
バグだな。
「そう、だから20000ポイント。それでどのスキル、ユニークスキル、潜在能力を取るの?」
「じゃあ、1番名前で気に入った、王系大罪系天使系スキル進化時会得にするかな。」
「.........え?いやいや、本気で言ってるのかい?今までは何も言わなかったけど、此処は言わせてもらおう。キミは馬鹿なのかい?何で進化時会得何だい?普通に王系スキルとかをユニークスキルで取れば良いじゃん。なのに何故に進化時会得にしたんだい?頭大丈夫かい?まさか、トラックに轢かれたから頭可笑しくなったのかい?」
「あぁぁ!!ウルセェ!!本気で選んでこれなんだよ!大体、王系スキルとかをユニークスキルでちまちま取ってたらめんどくせぇじゃん。だから、進化時会得にしたんだよ!!分かった?」
「.........よし、もぉ良いよ。早速異世界に送ろう。蜥蜴族の基本スキルだけは、サービスしておいたから有効活用してね。じゃぁバイバイ!」
その瞬間、俺の意識は途絶えた。