シホウ
苗木が空を突き抜けて
北極星は座を譲る
石を穿つは無限の滴
はるか彼方のその先の
目では見えない遠い世界
繋ぎ繋がる前後ろ
振り返ろうとも
進まれど
言の葉 はらり 離れ散る
風に揺られ 地に落ちる
波紋を作るもまた一興
やがて世界に溶け込んで
世界の一部と成り果てる
巡り巡りて木を作る
その木はやがて葉を落とす
何を織り成し残そうか
思いが心が音となり
凛と煌めきまざりあい
あなたを包む絹となろう
古今東西織り続け
作り続ける世界の全て
いずれあなたもわたしさえ
いずれ一は全となる
いずれ全は一へとかえる