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ある村に一人の女がいました。

その女は村の近くの森に食材を集めに出かけました。

この頃村の人口が増え、食材が村から減ってしまったのです。。畑からは税の代わりとして半分もの野菜がとられていきます。

女の家族は多く、家の畑は小さいために多くの食料が必要でした。

人口が増え、食料が半分になってしまった女とその家族は貧しく市場で物を買うことがなかなかできませんでした。仕事も見つけることができませんでした。

女は森で食材を集めながらどんどん奥に入っていきます。

しかし、女は倒れてしまいました。

女は体が弱かったのです。病気にかかり体力は落ちてしまいました。だから、あまり動いてしまうとめまいを起こしてしまうのです。

そして、女は気を失いました。

気がつくとそこは木でできた家で、女はベッドの上に居ました。

視界がはっきりした頃、女は驚きすくみあがりました。

そこには角の生えた牙の鋭い魔物がいました。尾が生え、悪魔のような羽の生えた魔物です。

しかし、女はおどろきとまどい、動けませんでした。魔物は女に襲いかかったりなどしませんでした。

少しして、女は落ち着きを取り戻しました。魔物は女に温かいスープを渡しました。女は「この魔物は悪い魔物じゃない。」と確信し、スープを飲みました。

女にはその魔物が悪い魔物ではないということがわかったのです。

「私を助けてくれてありがとう。」

女がそう言うと魔物は口を開きました。

そして、

「なぜこの森にきたのか?」

と、訪ねました。

女はその魔物に全てを打ち明けました。女の目には涙が光っていました。

魔物は女に沢山の食材を与えました。そして、村の近くまで送りました。

魔物は村から恐れられています。この魔物以外にも沢山の魔物はいますが、人間の知る魔物は凶暴で人を喰らうものでした。そのため、村人に自分の姿を見られてしまえば殺され、それだけでなく女までもが殺されてしまいます。村の裏切り者にされ、女の家族までも殺されてしまうかもしれません。

魔物は

「また食材を与えよう。この森でこの鈴を鳴らせばワタシは来る。元気でな。」

そう言い女に鈴を渡して去って行きました。

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