表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

王道学園で攻め主人公


王道学園で風紀委員長×生徒会長、アンチ王道です。

攻め主人公でわりとコメディ。

今回からちゃんと名前付けたまま投稿しました。

王道学園の王道生徒会に風紀委員会。あらゆる王道学園のテンプレをコンプリート。学園の名前は桐央学園。


そこへ二人の転校生が時期をずらしてやってくる。一人はアンチ王道。一人は攻め主。攻め主の名前は神宮寺京夜。アンチ王道は山下愛人。


ただし京夜の場合は出戻り。中学までは桐央にいたが、入学と同時に留学。中学までは生粋の桐央育ちで、同じように生粋の桐央っ子は主人公の恐怖を魂に刻まれてる。中等部では入学と同時に先代の風紀委員長から職を渡され、三年間恐怖政治を敷いた。おかげで親衛隊による乱行や制裁、暴力事件など一切ない平和な三年間だった。事件など起こそうものなら主人公から直接身体に痛みを叩き込まれる。外部生や入れ違いの新入生以外。全員が京夜には逆らうべからずが魂に刻み込まれているようなもの。ぶっちゃけ主人公は日本一影響力のある家の次男坊。父方がそこで、母方はイタリアンマフィアのボスの家系。比較的母方の血を色濃く引いており、危険な魅力を備えたワイルドフェロモン系美形。

本人は将来家を継ぐ兄の補佐が出来たらいいなとか思ってる程度。初体験は12歳。母方の実家に遊びに行ったときに商売系のお姉さんに誘われた。その後も場数をこなし、一年くらいするとかなりのテクニシャン。男を抱いたのは14になる直前。それが当時の生徒会長で恋人の、嘉神龍弥。責任感たっぷりの俺様気質。ただし京夜の前だけ乙女。遠距離恋愛中も毎日かかさず何があろうともメールとおはよう・お休みコールは欠かさない。


高等部二年の五月に山下が転校してきて龍弥以外の生徒会役員と風紀委員長を落とす。学園内の運営がガタガタになり、一人で仕事している龍弥は京夜と連絡を取っているときが一番落ち着く。だが、何度か仕事の最中で寝落ちして連絡を忘れることがあり、それをおかしく思った京夜は学園にいる忠実な部下である風紀副委員長以下新入生以外の風紀委員と未だ存在する親衛隊に情報収集させる。そしてわかる事実に京夜の怒りの箍第一段階が外れる。ちなみに風紀委員長の不良系生徒は外部生徒で副委員長こと犬伺史隆に


「代理として置いておけ、そして采配はお前が振るえ」


と託しておいた。

犬伺はその通りに入学してきた橘右今が委員長になれるように根回しして祭り上げた。この事実は当時の風紀全員が知っている。


留学を切り上げて京夜は桐央に戻ることにし、理事長に一方的通告。「夏休み明けには戻る」です。

慌てた理事長は「そんな急には受け入れられない!」って言うけど、「理事会での決定事項だ。週明けには授業に出るから土曜には戻る。俺の部屋はあるはずだな?」って宣言。

理事長は顔面蒼白。本来京夜が入るはずだった部屋は、甥っ子可愛さに理事長が勝手な権限を使用して山下が使用している。そこは京夜だけが使用を許された特別室なのだ。その部屋を他人が使用するには正式な理由と理事会の許可がなければならない。理事長はそれをすべて無視して無許可で使用させていた。

理事長は慌てて山下を呼び出して、部屋の移動を告げる。急なことで嫌だという山下だったが、これに関しては理事長譲らない。絶対に明日には荷物を纏めて新しい部屋に移動するように。破ったら強制的に移動させると厳しいことを言います。山下は生徒会に泣きついて、副会長達が理事長の元に来ますが理事長は「本来の持ち主である神宮司君が土曜の夜には戻ってくる」です。この日は木曜日。土曜日に京夜は荷物の片づけを兼ねて寮入り宣言。副会長達も顔面蒼白になり、書記や会計や双子庶務は恐怖を思い出して身体を震わせる。そしてすぐさま山下に部屋の片づけをしようと提案。逆らうまもなく、理事長も片付け要員とクリーニング業者を用意です。山下は特別フロアではなくなったけど、仲のいい一匹狼と同室だと聞いてご機嫌。一匹狼も上機嫌だが、生徒会が青褪めながら用意してるので馬鹿にしながら聞くと会計から


「当然だよ~。だって、土曜日にあの神宮寺京夜が帰ってくるからね」


と聞かされて一匹狼も固まった。その後ほぼ無言で片付け。どうにか金曜の夜には移り住むことが出来ました。土曜の午前中は業者を呼んでのクリーニング。理事長のチェックが入って完了。

土曜の夜、許可を取って生徒会室で仕事をする龍弥の元に一本の電話が。すぐさま彼は自室に戻る。自室のソファでは京夜が優雅に紅茶を飲み、カップを置くと「ドアを閉めろ。来い龍弥」と腕を拡げる。龍弥は目を潤ませて鍵もしっかり閉めて京夜に突撃。そしてそのまま京夜にベッドに運ばれて雪崩れ込んだ。京夜に甘やかされ元気をもらった龍弥は日曜日も仕事しようとベッドを出ようとするけど、京夜に引き止められてベッドに逆戻り。動けなくなり、今まで取れなかった睡眠を取りました。そして翌日京夜と共に部屋を出た。

食堂において生徒会長の龍弥が入ってくると、厳しい視線が彼に突き刺さる。現在仕事をしているはずの龍弥は、風紀以外の生徒間の中では仕事をしていないで、セフレを遊んでいるという認識になっている。実際は彼以外が仕事をしていない状態。だが、龍弥の後ろから京夜が顔を出した瞬間静寂が落ち、生徒たちの持っていた手からスプーンやナイフが落ちる。京夜が龍弥の腰を抱いて頬にキスをしてから一言「誰が、何をした?」です。

一般生徒はずらりとその場に正座して「すいませんでしたぁぁぁぁぁあ!!」と土下座。

京夜は唇の端をあげて「却下」です。土下座してる生徒は全員「orz」な感じ。皆様龍弥と京夜の関係を忘れてました。そこへ山下が取り巻きを連れて到来。土下座と静寂っぷりに首をかしげる山下。橘以外の取り巻き達は「まさか……!」と食堂の中央を見ると、京夜の肩に頭を預けた龍弥と口元だけに笑みを浮かべてる京夜。京夜は副会長達の姿を認めて


「よお、無能共。全員……土下座」

「すいませんでしたぁぁぁぁあ!!」

「で、誰が仕事してねえって?副会長?」

「すいませんすいませんすいません!仕事してないのは会長じゃないです!僕達です!」

「誰にセフレがいるって?会計」

「会長にセフレなんていません!いるのは恋人の神宮寺委員長だけですっ」


二人ともえぐえぐ泣いてる。山下は京夜の顔に見惚れつつも「こんなことさせるなんて最低だ!」とか言ってる。でも京夜はスルーで「飼い主を勝手に変えるとは思わなかったぞ?俺の目はどうやら節穴だったらしい。なあ書記」ガタプルガタプル書記。

「やはり同じイヌでも史隆のほうが有能だな」で犬伺史隆登場。

メガネのブリッジをあげて「京夜様。選ばれながらも努力を怠った愚弟と一緒になどしてほしくございません」で書記がびくっとまた大きく震える。


犬伺家は代々神宮司家に仕える家系で、神宮寺の人間に仕えることが至上の喜びとするどM家系。イヌと呼ばれ、主と定めた人間に死ぬまで忠義を尽くす。その血はある意味毒で、犬伺の男は種を埋め込むことで妻子を犬伺の性質に染める。犬伺の女は夫を染めることはないが、血肉を分け与えた子は色濃く犬伺の性質にする。史隆と書記は血縁としては従兄弟だが、続柄は兄弟。史隆の両親は犬伺の男と犬伺の女の間に生まれた純粋な犬伺で、書記の康隆は史隆の父の妹が外部の男の間に作った犬伺の仔。康隆が十歳の時に事故で両親が亡くなったために養子として引き取った。本来十歳のときにイヌは選抜されるはずが、京夜は同じ幼稚舎にいた史隆をイヌとして選び、史隆も京夜が主だと悟っていた。史隆の両親は本家直系に息子が仕えられることを我が身のことのように喜んだ。そして京夜は引き取られた康隆を見て、可能性を感じて第二のイヌとして選んだ。だが、康隆は両親を失った衝撃から人見知りが激しくなりあまりしゃべらないようになる。それでも犬伺の性質が京夜に仕えることを喜ぶ。康隆自身も京夜に憧憬と畏怖を感じながらも仕え続けてきた。だが、京夜が留学し心に僅かな余裕が出来たところで山下が来てうまくしゃべれない自身の心と言葉を汲み取ってくれたことの喜びから山下を勝手に飼い主にしてしまう。

「まあいい。史隆、康隆をどうするかはお前に任せる。イヌのことはイヌが一番知ってるだろうし」

「承知いたしました」

「それと俺は風紀委員長に戻るから手続きしておけ。代理は放り出していい」

「はい」


この言葉に橘が委員長は自分だと反論。

京夜は嘲笑し「貴様は俺がいない間の代理にすぎない。そう申請しておいた。退け」です。あまりのプレッシャーに動けない橘。

次は双子。


「双子、俺は言わなかったか?玩具にのめりすぎる事をやめろ、と」

「「うっ」」

「それと、今度俺の前に現れるときは見分けつくようにしとけっつったよな」

「「ごめんなさいぃぃぃぃぃ!」」


と土下座双子。その脇で「俺を無視するな!」と延々とわめく山下。龍弥が目線で「そろそろうぜえ」と言うので山下を容赦なく蹴り上げて黙らせた。役員が抱き起こそうと立ち上がりかけるけど「伏せ」って京夜が言うから立てない。

「さて、お仕置きの時間だ無能共」で生徒たちは悲痛な顔をする。

龍弥だけが「さすが京夜……」とうっとりしてます。

「ひとまず、龍弥以外の役員共は溜まった仕事全部片付けろ。そろそろ文化祭も近いことだ、やりがいがあるだろう。会長印の変わりに副会長印と顧問印を使えばいい」で、一般生徒達には「食堂使用禁止。全員自炊しろ。おまけに放課後全クラストイレ掃除」です。横暴と反論する生徒たちもいるけど、


「俺の命令は?」

「絶対です!」


と条件反射。


「よし、今日は見逃してやる。明日からやれ。ただし無能役員共は今から取り掛かれ」

「はい……」

「史隆、風紀室に俺の部屋はまだあるな?」

「勿論です。代理には一歩たりとも足を踏み入らせておりません」

「よし。そこへ馬鹿が溜めた仕事持って来い。今日中には片付ける」

「承知しました」

「龍弥」

「ん?」

「俺の仕事を俺の傍で見ていてくれるか?」

「勿論」


で龍弥も風紀室入りです。風紀室奥の委員長室には机とソファとテーブルが置かれており、それらには塵一つ落ちていない。京夜は満足そうに笑みを浮かべながら「さすが史隆だな」と史隆を褒めます。史隆は嬉しそうに笑みを浮かべるも、すぐに選別した書類を机の上に。

「これはまた、随分溜めたものだ……お前たち、よくがんばったな」と京夜からねぎらいの言葉を受けて感動する風紀委員達。史隆が龍弥に紅茶とお菓子を出して労わる。龍弥は張り詰めていたものが切れたように、ソファに座ってぼおっとしている。京夜はそんな彼の頭を撫でてから、スイッチを切り替えるようにして書類を裁いていく。物凄い勢いで減っていく書類に、平委員たちは感心と感動。昼休みまでに三分の二は片付いた。昼はしっかりと休めと言いつけて食堂へ。久々に問題のない昼休みと友人や恋人と過ごす平委員達です。その後も京夜の手腕により学内は落ち着いていく。でも生徒会は落ち着かない。今まで以上に書類が回ってくるのが遅かったり、計算が合っていなかったりすることに、他の委員会からは本当に会長一人でやってたんだなーと実感。龍弥充てに謝罪を兼ねた贈り物が親衛隊経由で届きました。親衛隊はずっと京龍のことを見ていたので、噂にも惑わされず、京夜の親衛隊の隊長と一緒に情報収集に動いてました。ようやく二人が並んでる姿を見て隊長同士もハンカチで目元を拭いてる。京夜隊長×龍弥隊長だと楽しい。


京夜の怒涛の書類裁きと見回りにより、過激派の制裁はなりを潜め、Fクラスの不良たちも京夜に怯えて大人しくなってます。ただ、1Fのトップが京夜を知らない外部上がりで、京夜に怯える他の連中を馬鹿らしいと思って京夜に勝負を吹っかける。他の連中や上級生は「あいつ馬鹿だ」と呆れてる。クラスの桐央っ子は必死で止めてるけど聞く耳持たないトップに「わかった。一度フルボッコされてこい」とサムズアップ。京夜にタイマン勝負持込むものの、京夜のワンパンで脳震盪起こして保健室へ。しかしこの行為に触発された者が何人か京夜に向かっていき、やっぱり一撃ノックアウト。その中でも馬鹿なのが龍弥を狙ったのがいたが、そういう奴らは一撃ノックアウトじゃなくて痛みと苦しみが続く手加減モードでフルボッコ。以後、誰も京夜に逆らうようにはなりませんでした。山下は京夜が集めた証拠で停学処分となり、理事長も山下を裏口入学させたり便宜をはかったりとで理事会から免職処分。現在は別の教育者が就任してます。


生徒会室では役員と顧問が死にそうになってる。会長印を押せば一発だが、龍弥が預かっており京夜から許可が出てないからひたすら印鑑押しな顧問と副会長。泣きながら謝り書類を片付けます。顧問も山下に惑わされて仕事放棄とえこひいきかましてたのでうめいてる。しばらく缶詰となり、終わった頃には干からびてた。


当初の予定は会長が嫌われになって自殺騒ぎ起こして意識不明。

それを知った留学中の風紀委員長がキレて復讐。配下の風紀委員従えて他の役員どもと生徒達をフルボッコ、という話でした。


正直、ネタでも書いてておもしろくなかったからこんなコメディになった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ