200字小説・300字小説 凍り枕 作者: 柿原 凛 掲載日:2012/12/06 久しぶりに熱が出た。普段健康体な俺は体の不調に何の耐性もない。心も体もしおれきってしまった。 こんな時、誰かが隣にいてくれたらな。 そんな時、俺はふと思った。 いて欲しい時にいてもらえないのが負け組。 いてもいなくてもいい時にいてもらえるのが勝ち組。 久しぶりにアイツにメールしてみようかな、とも思ったが、やめた。 彼氏がいる奴に看病を頼めるほどの勇気は俺にはなかった。 氷枕を冷蔵庫から取り出して、頭を冷やした。