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騎士団

 何故かレインに愛されていた。何か特別なことをした記憶はない。仕事を教え、部屋や飯を与え、家族に紹介して、あとは最低限の常識を教えた程度だ。


「何故こうなったか…」

「どうかしました?」

「はぁ…」


当たり前のように俺の仕事部屋に入っている。普通ならありえないことなのだが…


「あのな、俺が仕事部屋にいる時は用事がある時以外入ってくるなって何度言ったらわかるんだ?」

「大事なことです!私はスノー様エネルギーがないと生きていけません!それこそ一日で虫の息です!」

「はぁ…マリア…」

「はい!お呼びでしょうか!」


マリアは俺の家系、ウェン家のメイドである。料理、洗濯、掃除、ありとあらゆる面から見ても完璧だ。


「レインを追い出してくれ」

「かしこまりました。レインさん、いきますよ」

「えー!離してよー!」


そんな感じで引きずられながら部屋を出ていった。


「はぁ…どうしたものか…」


俺が頭を悩ませていると扉がノックされた。


「スノー様!リュートです!騎士団総司令より伝達があり、参りました!」

「入れ」


入ってきたのは20代前半程度の青年。格好から騎士団所属の者だとわかる。


「で、伝達とはなんだ?」

「はい!魔物が突如活性化し、冒険者のみでは収集に時間がかかると思われるそうです。それについて騎士団の各団長を招集し緊急会議を行うとのことです」

「わかった。時刻は?」

「二日後の10時からとのことです!」

「了解した。出席はする。」

「はい!失礼しました!」


そしてリュートは立ち去っていった。


「ここ数年は平和だったが…流石に長くは続かないか…」


俺は王国騎士団の団長をしている。騎士団と言っても、いくつか分かれていて、その中でも俺は氷結騎士団というのを任せられている。ちなみにウェン家は貴族で、俺は長男、普通なら騎士にはなれないが、弟が超がつくほどの天才で、俺はそれに乗じて当主になる路線から外れ、騎士団の団長になることができた。騎士になった理由は、普通に楽してお金を稼げそうだったのと、ある程度の自由があると思っていたからだ。今じゃそんな暇はそうそうないのだがな。


「準備をするかぁ」


俺は会議に向けて準備をするのだった。



 会議当日…


「何故ついてきた」

「スノー様が出かけると聞いて!」

「…」


俺の後ろには何故かレインが立っていた。


「はぁ…いいか。会議中は騎士団以外入ることはできない。その間はおとなしく待っていろ。」

「ムゥ…わかりましたよ!」


ある程度物分かりがいいのはありがたい。できればずっとこの状態でいて欲しいものなのだが…


「はぁ…」


そんな感じで朝から疲れた状態で会議に赴くのだった。

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