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待ち伏せ

周辺図

挿絵(By みてみん)




空には無数の星々がきらめいていた。

あたりからは虫の鳴き声が聞こえ、さわさわと草葉を鳴らして微かにそよぐ風が、ジワリと汗ばんだ肌を撫でる。


月でも見ながら一杯ワインでも飲みたくなるような夜なんだけど、あいにくとそんな状況でも心持ちでもなかった。

ドクドクと心臓が高鳴っていて、気分はどうにも落ち着かない。

本当ならその辺りを歩き回ったりして気持ちを紛らわしたいところだ。


アタシは他の隊員達と一緒になって、街道の傍の草むらの中に身を潜めていた。

斥候らしい敵集団の移動を確認したアタシは隊から30人を選抜して、偽装陣地を馬で出発した。

月明かりを頼りに街道を進んで数刻した頃に見かけたこじんまりとした林に馬を隠し、見張りを残してさらに徒歩で街道を進んだ。

やがて、街道の両側が若干低くなっている箇所…つまり、この場所なんだけど、ちょうどよく背の高い藪のようなものも生い茂っていたんで、ここで待ち伏せすることに決めた。


闇夜にできるだけ紛れるよう、アタシはもちろん、隊員達も私兵団員に支給されている外套を羽織っている。

槍を持っているヤツが10人、残りの17人は剣だけだ。

一応弩弓も5台持って来たけど、暗闇だと誤射が怖いんで使う予定はない。

まず槍で突きこんで、混乱を煽ってから抜剣して斬りかかる算段だ。

ただ、現状、敵の斥候らしい部隊の規模は分かってない。

その辺りは、出たとこ勝負になっちゃうだろうな。


「ティアニーダ様、月がきれいですよ」


アタシのそばに居たサリアが、のんきにそんなことを言い出した。

チラっと見やると、サリアは藪の中で縮こまりながら、夜空を仰いでいる。

でもその表情は、のんきな言葉とは違ってどこか緊張の色が浮かんでいた。

そんなサリアの視線の先に目を向けると、右弓の月が煌々と輝いている。


「あぁ、そうだな」

「ワインとチーズがあれば良いんですけどね」


サリアのその言葉に、ちょっと笑ってしまう。

どうやらおんなじことを考えてたらしい。


「ホントにそうだな。アタシは、干し肉も欲しいとこだけど」

「それなら、燻した小魚も良いですね」

「大根の漬物もあれば言うことないですな」


アタシとサリアの話を聞いていた別の隊員が会話に参加してくる。

ヒッテという経験の長い隊員だが、やはり話の内容に比べるとちょっと緊張した表情をしていた。

気を抜きすぎなのは良くないが、緊張のし過ぎも良くない。

こういうときに気分を紛らわせるのは指揮官のアタシの役目だ。

街道の反対側に配置したミットリーも、他の隊員と無駄話をしているころだろう。


声を潜めつつではあるものの、アタシ達がそれぞれにそんな無駄話をしていると、不意にどこからか草を掻き分ける音が聞こえだした。

その音とともに、囁くような声で


「ティアニーダ様」


とアタシを呼ぶ声が聞こえる。

顔をあげてあたりを見回すと、街道沿いの草むらに隠れながら、一人の隊員が近づいてきていた。

見れば、敵の様子を確認させに行った班の一人だった。


「カラン、どうだ?」

「間もなく、差し掛かるところです」


サリアと同じくらいの若い隊員が、そう小さな声で報告してきた。

その言葉に、アタシは微かに息を飲んで、先ほどまでの緩んだ気持ちを切り替える。


「各員、迎撃の準備だ。来るぞ」


アタシは周囲にそう声を掛けた。

それまで思い思いに待機していた隊員達が、すっと表情を変えて槍や剣を握りしめる。

それを確かめてから、アタシも剣を引き抜いて気配を殺し、街道上に注意を向けた。


息を殺し、固唾を飲む。

風と虫の鳴き声に混じって、遠くから馬の蹄の足音が聞こえてきた。

徐々に音が近づいてくるとともに、月明かりに微かに照らされた騎馬部隊の一団が見えてくる。

数は…15騎。

兵装までは分からないが、少なくとも重装騎兵ってわけではなさそうだ。

槍や剣が通らない、ってことはないだろう。


一団が、少し高くなっている街道を進んでくる。

隊列が近づいてくるにつれて緊張が高まった。

周りの隊員達からも、ジワリと重苦しい雰囲気が伝わってきている。

そしてついに、騎馬部隊がアタシ達のすぐそばまでやってきた。


アタシは、隊員に向かってサッと手を振った。


「うおぁぁぁ!!!」


次の瞬間、槍を構えた隊員達が雄叫びを上げながら街道の方へと飛び出した。


「なんだ!?」

「て、敵襲っ!!」

「突け!」

「叩き落とせっ!」


敵の声と、隊員達の声が飛び交いだした。

アタシはその声に黙って耳を澄ます。

傍で剣を抜いたまま身を起しかけたサリアの袖口を引っ張って抑えた。

剣で突っ込むのはまだだ。


「対応しろ!」

「ぐぁっ!」

「くっ!逆側からもだぞ!」


敵の騎馬部隊の声が聞こえる。

事前の打ち合わせ通り、こっちの槍班の突撃から間をおいて、反対側のミットリー達の槍班が突撃したようだ。

よし、この機だ!


「行け!全員斬り伏せろ!」


アタシは声の限りにそう叫んだ。


「おぉぉぉ!!!」


アタシの号令に合わせて、剣を手にした班が立ち上がって街道へと駆け出した。

アタシも剣を握って彼らに続く。


月明かりの下、敵の騎馬部隊はすでに半数以上が落馬し動かなくなっていた。

残りも、こっちの部隊に奇襲を掛けられて苦戦しているようだ。


アタシは2対1でこっちの隊員と向き合っていた敵兵に側面から斬り掛かる。

暗闇の中からだったせいか、それとも目の前の二人に気取られていたからかどうか、アタシの接近にもほとんど気づいていないようだった。

アタシが振り下ろした剣の腹が首元に当たり鈍い音を立てる。


「ぐはぁっ」


敵兵は、そんな声を漏らせて地面に倒れ込んだ。


「サリア!」

「はっ!」


アタシの声に反応したサリアがすぐさま敵兵に駆け寄って、両腕を縛り上げる。

こいつは、情報を取るための捕虜だ。

情報を取る以外にも、もう一つの役割を担ってもらうことになるが…それは、うまくいけば、だな。


「ティアニーダ様、完了しました!」

「よし!捕虜は取った!残りは殲滅しろ!」


アタシは周囲にそう声を掛ける。

すると、これまで敵兵と対峙していた隊員達が、次々と敵に襲い掛かり始めた。

何度か剣同士がぶつかる音がしたものの、ほどなくして聞こえた湿った音を最後に、周囲には静寂が訪れる。

どうやら、終わったらしい。

アタシはひとまず、ホッと息を吐いた。


「ミットリー、状況を確認しろ!」

「はっ!」


暗闇の中からミットリーの声が聞こえた。

それからそばに居たヒッテを呼び止める。


「ヒッテ、何人か連れて、敵の死体を確認してくれ。装備品を引っぺがすのと、身分が分かるものがないか調べるんだ」

「承知しました!」


ヒッテがすぐさま近くにいた別の隊員に声を掛け始めたのを確かめて、


「他の者は馬を宥めてくれ。陣地に連れて帰る」


とさらに追加の指示を出す。

すぐにそこかしこから


「はっ!」


っと声が聞こえて、敵の騎馬部隊が乗っていた馬の手綱を引き始めた。

アタシは剣を鞘に納めて周囲を確認する。


月明かりの中ではあったけど、街道の先に他の斥候は見当たらない。

ひとまずこっち方面に来ている斥候はこの一隊だけだったようだ。

そうこうしているうちに、ミットリーがアタシのところまでやってきた。


「ティアニーダ様。こちらに被害はありません」

「分かった。馬を纏めたらここを離れよう。林まで後退する」

「了解しました。移動の準備をさせます」

「あぁ、頼む」


そう返事をしてから、アタシが倒した捕虜に付いていたサリアに視線を向ける。

サリアはアタシからの指示を待っていたようで、こっちを見つめていた。


「サリア、そいつを運ぶぞ」

「はい、了解です」


アタシの言葉に、サリアはホッとしたような…いや、どこか嬉しそうな顔をして応えてくれた。




*   *   *




敵の斥候を排除した地点から少し後退した辺りにあった林に、アタシは5人の隊員と一緒に残っていた。

他の25名はミットリーの指揮の下、陣地建築の作業に戻している。

あっちは一刻の猶予もないからな、とにかく突貫で進めてもらう必要があった。


アタシの前には、さっき捕まえてきた捕虜が居る。

後ろ手に縛られ、木の幹に括りつけられていた。

頭には麻袋を被せてあるので表情は良く分からないが、小刻みに震えてはいるのでどうやら意識は取り戻しているらしい。

2人に周囲の警戒を任せ、アタシとヒッテで尋問を担当する。

サリアには、ちょっと別名を与えて待機させていた。


事前の打ち合わせを終えて捕虜に近づくと、足音を聞きつけたのか、捕虜は体をビクッと震わせた。

アタシはそれに構わず乱暴に頭に被さっていた麻袋を引っ張って外した。

中から出て来たのは、まだ若い男の顔だ。

その表情は、恐怖に慄いている。


「…さて、じゃあ、始めようか」


アタシがそう宣言すると、男の顔はさらに強張った。


「いいか、今、別の場所でもお前の仲間を尋問している。これからお前にもいろいろと聞くことになるが、お前が喋った内容ともう一人が喋った内容に一つ齟齬があれば、指一本を落とす。指がなくなったらその次は腕、腕がなくなったら足だ。くれぐれも、適当なことを言ってはぐらかそうとは思わないことだ」


アタシの言葉に、男が息を飲むのが分かった。

それを確かめて、アタシはヒッテに視線を送る。

ヒッテはコクっと頷いてアタシに代わって男の前に進み出た。

その手には、短剣が握られている。


「では、まずは貴様の所属と名前だ」


ヒッテが低くこもった声でそう尋ねると、男は震える唇を動かした。


「サ…サ、サラテニア、第2軍の騎兵隊…な、名はバクラ…」


声は震えている上に、掠れてもいる。

聞き取りづらいが、まぁ分からないほどでもなかった。


「バクラか。では、バクラ。サラテニア軍がオルターニア領内に侵攻してきた目的は?」

「ノ、ノイマールと共同して、オルターニアの南東部を切り取ることだと聞いている…」

「南東部だと?ではなぜノイマールとの国境に近い西側に侵攻してきている?」

「そ、それは国境線にいるオルターニア軍を攻めるためだと聞いた…」


そもそも、親父殿を挟撃しようって腹か。

まぁ確かに、国境沿いの親父殿達の部隊は脅威だろうからな…ノイマールと挟撃して撃破した後なら、南東部への侵攻が楽になると考えるのは自然だろう。


「南東部の侵攻に別動隊がいるということか?」

「い、いや…そんな話は聞いていない…」


ヒッテの質問に、男は応えた。

別動隊はいない、か…真偽は何とも言えないが、オルターニアとサラテニアはかなりの距離で国境を接している。

そのため、オルターニアは国境線の守りを各貴族家に任せざるを得ないが、その分手厚い支援を行っていて、領都を城郭都市化して守りを固めているところがほとんどだ。

前線に兵士を送り込んでいる状況であるとはいえ、寡兵で侵攻し突破できるような防衛線ではないだろう。

その防衛線を突破するために、一極集中して一点突破を狙う軍の運用をしてきているとしても不自然ではないな。

親父殿達を撃破したのを確認してから、南東部へ転進して侵攻する計画なのかもしれない。

まぁ、士官級の兵士には見えないから、その辺りの情報を持っていないだけだとも考えられるので、あまり鵜呑みにはできないか。


ヒッテがチラっとアタシに視線を送って来たので、先に進めるように頷いて返す。

その意図を汲み取ってくれたらしく、ヒッテは男に視線を向け直すと


「まぁ良い。では、南から進軍している軍について話してもらおう。数はどれ程いる?」


と質問を続けた。


「い、一万五千くらいのはずだ…」

「構成は?」

「そ、それは…」


男が言葉に詰まる。

ヒッテはすかさず、男の肩口に短剣の切っ先を押し当てた。


「ま、待て、待ってくれ!言う、言うよ!ただちょっと待ってくれ!思い出すからっ…!」

「…良いだろう」

「…確か、普通の歩兵がだいたい六千はいる…装備は槍と弓だ。…あとは、重装歩兵が二部隊…たぶん、二千くらいだと思う。騎兵も二千だ…それから、司令部隊が一千、輜重隊にも一千いる」


なるほど…割とありきたりな構成ではあるな。

削りやすいのは軽装歩兵だろうな…三分の一でも被害を出せれば、撤退も選択肢に入るかもしれない。

だとしても、こっちの十倍は倒さなきゃいけない計算になるが、もしもの場合は狙いどころではあるだろう。


「先にも伝えたが、今の話、もう一人の捕虜と内容が違えばどうなるか分かってるな?」

「わ、分かってるよっ!細かい数字は分からないけど、嘘は言ってないっ!」


ヒッテの念押しに、男は必至な様子でそう弁明した。

表情…というより、目が真剣そのものだ。

嘘を言っているようには見えないな。

これで嘘なら、とんだ役者だってことになるだろう。


「軍の指揮をしてるのは?」

「…ジーバール・マーシャルデン将軍だ」

「ジーバール…?」


ヒッテがそう聞き返しながら、アタシの方を振り返る。

彼の表情には、どこか不審げな色が見えた。

それもそのはず、サラテニアの将軍と言えば、クリザール・マーシャルデン将軍だったはずだ。

老獪で敏腕、野戦での巧みな用兵が得意だということで有名だった。

ジーバールというのは、聞いたことがない。


「クリザール将軍ではないのだな?」


アタシが聞くと、男はコクコクと頷いて見せた。


「クリザール様は、半年前に病没なされた。ジーバール将軍は、クリザール様の子息らしい」

「なるほど…代替わりがあったか」


男の言葉に、ヒッテは頷く。

クリザール将軍を相手取ることになるんだったら厄介だったけど、その息子になっているんだとしたらどうだろう?

実戦経験は少ないだろうし、付け入る隙はあるかもしれないが…

そもそも、クリザール将軍が死んだなんて話は聞いたことがない。

隠していたのか、それとも嘘か…

まぁ、良い。

頭の片隅に置いておくことにしよう。


「兵站はどうなっている?手持ちの糧食は?」

「輜重隊が二週間分の糧食を運んでいるとは聞いている…その後の補給のことは、分からない…あぁ、だが、この先の交易都市を奪ったらそこを拠点にするという作戦になっていた。もしかしたら、そこを目標にして本国から補給物資を輸送してくるのかもしれない」


やっぱり、第一目標は交易都市か。

親父殿の後方を遮るにも、物資の輸送にも丁度良い。

…思った通り、交易都市を起点に後方から親父殿を襲い、ノイマール軍と挟撃したあとは合流してさらにオルターニア国内に攻め込むつもりなのかもしれない。

そうなると、さすがにかなり厄介だな。


「…最後に、一つだけ聞く」


アタシは男に視線を向けて尋ねた。


「サラテニア軍は、別の侵攻軍を組織しているか?」

「…後方に第二陣が控えている…交易都市を奪ったら、北東部の国境線を破って侵入するつもりだと思う」

「数は?」

「た、たぶん…一万くらいだ」


男は、やはり必死な様子でそう答えた。

二方面からの侵攻準備はしてないって言ってたが、もし追加の一万と同時に別の箇所からも侵攻されればかなり厳しい状況になるな。

手の打ちようがなくなりかねない…交易都市は、なにがなんでも守る必要がありそうだ。

そのためには、こっちの軍の終結を終える時間をなんとか作らないといけないだろう。


「…よし、分かった。今日のところはこれくらいにしておいてやろう」


アタシはそう言って、ヒッテに目配せをする。

ヒッテはアタシに頷いて返し、そばに居た兵に


「目を離すな」


と告げ、アタシと一緒になって少し離れたところまで移動した。


「どう思います?」

「…本格的な侵攻だってのは間違いなさそうだな」

「やはり、そうですか…」


そう応じたヒッテに、アタシは手で合図を送る。

それを見た彼は、アタシの目を見て頷いてみせた。


「こっちの防御陣地の7500、交易都市の1万を合わせれば、後方に待機している1万と合流されても十分に押し返せる数ではあると思う」

「確かにそうですね…北の戦線にも戦力は十分残っていますし、防衛は叶いそうです」

「ノイマールの反王政派貴族がだいぶこっちに寝返っているから、まずは国境に展開している部隊がノイマールに痛撃を加えることになるだろう。ノイマールを撃破したら、北部戦線は対モガルアで、南部戦線の部隊はこっちに合流の予定だ。連中、奇襲をかけたつもりが逆撃されるなんて思ってもいないに違いない」

「順調に運びそうですね…では、我々は陣に戻りますか?」

「あぁ、そうしよう」

「捕虜はどうします?」

「こちらのことが漏れても面倒だ。頃合いを見て始末するように伝えてくれ」

「は、では、そう告げておきます」

「よし、じゃあ行くか」


アタシはヒッテと話を終えて、馬が止めてある街道沿いまで歩を進める。

捕虜から十分に距離が離れたことを確かめてから、ホッと息を吐いた。


「…あいつ、聞こえたかな?」

「見張りが合図を送ってきてますので、おそらくは聞き取ったと思います」


アタシの言葉に、ヒッテは笑顔でそう返してきた。

まぁ、聞こえるように少し声を大きくはしたし、たぶん大丈夫だろうな。


あの捕虜の役割は、こっちが情報を取ることもそうだけど、こっちの偽情報を向こうにあえて漏らすことだ。

始末しろ、って話まで聞き取っていれば、やつは必ず何とかして逃げようとするだろう。

見張りの兵士達には、不自然にならないように目を離して、隙を作るように伝えてある。

そのうちヤツは逃げ出して、敵の本隊に帰り着くだろう。

で、今アタシ達が話した内容を報告するはずだ。

斥候が戻るまでの時間を稼げたうえに、この斥候から得た情報でさらに判断に時間を使わせるというのが、こっちの狙いだった。


全部が狙い通りに行くとは思わないけど、できることは何でもやっておかなきゃな。

うまく運ぶように祈ることも含めて、だ。


「さて、さっさと戻って、また土木工事だ」

「そうですね。行きましょう」


アタシはヒッテと馬に跨り、防御陣地の建設現場への道を駆け出した。


空にはうっすらと茜が差し、あんなにたくさんあった星の数がずいぶんと少なくなっていた。





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