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みなさんで食べてください

作者: 幽霊配達員

『みなさんでお食べください 〇〇』

 職場の休憩室に、そう付箋で貼られたは箱が置かれていた。

 偶に見る光景だ。

 遠くは遊びに行った時のお土産や、流行病で長い間休んでしまったお詫びとして買ってくる事がある。

 なので何かが新たに置かれていること自体はなんの問題もない。

 付箋の内容から食べ物である事は伺える。

 ただ今回は、パッケージに書いてある言葉が不吉でならなかった。

 いやまさかコレがまんま入ってるなんてないよな。

 きっとコレを素材に使ったお菓子が入っているのだろう。

 小腹が空いた時に摘ませてもらおう。

 そう思って一旦放置。

 しばらくすると誰かが封を破ったようだ。

 休憩時間になったので蓋を開いてみる。

 パッケージ通り、素麺が束になって入っているのを確認して。

 そっと蓋を閉じる。

 9月も終わりに近づいたこの時期に、カリカリの素麺を職場でどう食べろと?

 一本ずつポリポリしろとでも仰るのだろうか。

 このパターンは初めて見た。

 この人は何のつもりで素麺なんて食べてくださいと置いたのだろうか。

 お歳暮の在庫処理にしか思えないのだが。

 正直、手の付けようもない。

 後に他の職員にも素麺について聞いたところ、爆笑する者、驚愕する者、真面目に考える者、マジギレする者として様々であった。

皆さんならどうしますか?

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