表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/100

ハロウィン3

53話 ハロウィン3


 まだ陽が出てるがセンター街は、もう仮装した連中で溢れ出していた。


 アメリカ等では昼間に子供たちが、各家を訪問してる。夜は治安が悪いので昼間に集中するらしいが、ココは陽が落ちてからが、盛り上がる。


 東洋のモンスターたち、魑魅魍魎が、渋谷を跋扈するのだ。

 基本は仮想した人間たちだけど。


 人には見えない連中も、もう飛びまわっているし。かなり日本なのか、どこなのか、わからないようなのも多い。日本の国際化というのか? 妖怪までも外来種が増えてる。


「アヤ、空をマジに『魔女』が飛んでるよ」


「ここ数年、外国のモンスター増えましたね。ホラ、あの魔女のホウキに掴まってる緑の奴は『グレムリン』」

「ケイちゃん、グリーンモンスターとは、違うの? アレ」


「どっかで見た? グリーンモンスターは、ああいう緑のヤツをまとめて呼んでると聞いたよ。聞いた話だけど昔はベムとか、呼ばれて宇宙人扱いされてたらしいよ」


「おや、『スマホのケイ』じゃない。久しぶりじゃないか。もう渋谷から消えたと思ってたよ」


「面倒なのと会っちゃたよ」

「ケイ、知り合い? あんたツマホ圭じゃなかったけ」

「ええ、嫌いなヤツよ。『スマホのケイ』は渋谷での通り名よ」


「相変わらず厚化粧だなぁ。今日は、田舎臭い妙なのも一緒じゃん」


「田舎臭いって、あたしらのコトかしら」

「あいつなんだ、あたしがなんちゃて女子高生ってバラしてまわったのは。あいつはここが、街になる前から仕切ってた『妖怪ジバチ』で。今は『女蛮鬼』とか、名乗ってる」

「スケバンキ……時代錯誤だね。その後ろの連中も妖怪ね」

「ええ、右の小さいのが『小ぎゃる』、左のが『大ぎゃる』。その後の男たちは『チイ魔』よ」


「ホント、めんどくさそうな連中ね。田舎臭くて悪かったわね!」


 ああ、静ちゃんがケイちゃんの前に出ちゃた。


「田舎臭くて悪かったね、ションベン臭いガキどもが!」


 なによ、裏アヤ。勝手に前に顔出して。

 スケバンキという子に殴りかかった。


「やっちまったな、醜女!」


 後から静ちゃんが、髪の毛を鞭の様にしならせて、バシバシとスケバンキの隣にいた二人を打ち倒す。


「子ザルに大ザルだぁ。顔だけはデカいね、あんたら」


「ひいっ サルじゃねぇ!」


 裏アヤが殴り飛ばしたスケバンキは、後ろに居たチイ魔と一緒に十五メートルくらい飛んだ。


「ホント、ケンカッぱやいんだから、あんたは」


「殴られてからだと遅いだろ、あたしは痛いのはヤダからね」


 チイ魔たちが、出てきて乱闘に。

 裏アヤが四、五匹殴り飛ばした頃に。


  ピィーッ


「そこの連中、ケンカはやめなさい地獄に送るよ!」


「姐さんたち、ヤバい! 警護の『オニ娘』だ」


「醜女、逃げるよ!」


 静ちゃんが、横を走り去った。

 ので、わたしも静ちゃんを追いかけた。


「待って! 姐さん」


 わたしの横に猫っ子が四足走りで、現れた。


「見たよ姐さんたち」

「なんかスカッとしたよ」


 ケイちゃんが追いついた。


 大分人混みの中を走った。もういいだろう。


「相変わらず、あたしより短気だよ。あんたは」

「静が先に手を出したら、アレの頭に穴開けちゃうだろ、その兇器みたいな髪の毛で。死んじまったらやっかいだ」

「相手は妖怪だよ、死にはしないさ。あんたの一発だって、アレは当分起き上がれないよ。オニに地獄へ落とされても文句は言えないね」


「大丈夫だニャ。オニ共は、二人を見てなかったニャ」


 どうやら猫っ子は、オニ娘たちと同行してきたらしい。


「と、かめら小僧見つけたニャ。伝言伝えたニャ」


   ドロロンロ〜ン


「変な音の着信音だな。ハイ。かめら小僧? そう、二口の静。あのねお願いが、あるんだ」


               つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ