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飛ぶ物の怪

28話 飛ぶ物の怪


 わたしたちは、昼間のお台場に。

 お昼ごはん食べ終えてベンチで東京湾の方を見てボーッとしてた。


「ああ、『雲ワタリ』だ。ホラ見てボードに乗ってる」


 静ちゃんが指さす空を見上げたら人がサーフボードに乗り雲間を飛んでいる。

 アレが『雲ワタリ』ね。


「雲ワタリ、初めて見たよ。今はサーフボードに乗ってるけど、昔はナニに乗ってたの?」

「ああ、昔はお風呂のフタに乗ってた」

「そうなんだ。フライングヒューマノイドって雲ワタリのことかもね」

「フライングヒューマノイドかぁ。空飛ぶ妖怪もけっこういるからね」

「あれぇあそこに飛んでるの一反姐さんじゃない? おーい!」


 長い髪の毛をなびかせて飛んでる首に見える一反姐さんだ。

 顎下のあたりから小さな腕が出てるので遠目には一反木綿さんにも見えるけどアレは姐さんだ。


「ウソッアレナニかしら、一反木綿!」


 わあっ、行けない人間が、そばに居た。

 姐さん、気づけば来ないわよね。

 あ、来る!


「ウソっこっちに来る!」

「あ、見ないで!」


 わたしは後ろに居た女性の目を髪の毛を動かしてふさいだ。


「ナニ、見た、あなた。今、こっちに向かって人面一反木綿が」


 女性は、興奮して、わたしの毛をはらい。


「見たでしょ、人面一反木綿。あ、ほらあっちに飛んでいる」


 一反姐さんは、千葉方面に飛んで行った。

 女性は今になり、スマホを出し写真を撮ったが、おそらく写ってないだろう。


「あーあおそかったわ。ナニも写ってない残念」


 残念がってる女性は、わたしらに。


「あなたたちも見たわよねぇ〜一反人面木綿」


 人面犬みたいに言う。


「アレは一反木綿じゃないから。一反は、同じだけどぉ女性の顔だったでしょ。アレは一反姐さんっていうの知らない?」


 静ちゃんはとぼけたりせずに言ったけど、この人わかるかなぁ?


「一反姐さん? 初めて聞いたわ。あなたの髪の毛が舞い上がらなければ写真……。あなた妖怪に、詳しいのね」


「初めてですか。あたしは、よくお茶飲んでます」

「一反木綿とぉ?」


「エヘヘウソです。あたし、個人的に妖怪の研究しているんです」


 そうか、妖怪研究家を名のれば妖怪に詳しくても問題ないか。


「妖怪を研究してるんですか。へぇ~っ面白そうですね。わたしも妖怪が好きで、本を読んだり映画とか見たりしてます。本物を見たのは、初めてで、つい興奮してしまい……」


「東京でも、けっこう見れますよ妖怪」


「見れるんですか?!」


「あなたも今、見たじゃないですかぁ」


「やっばりアレは本物の妖怪……。コレって、百物語したからなのかな」


「あ、居た! 唐沢さ〜ん捜しましたよぉ」


「ゴメン、高田くん。今、スゴイもの見ちゃたのよ。あ、じや縁があったらまた、会えるかもね」


 唐沢さんという女性は、彼氏かな? 捜しに来た男の人の方に行ってしまった。


「お〜いっ」


 あ、一反姐さんが、戻って来た。


               つづく

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