表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
片足の勇者ミラ  作者: たいさん
1章 ミラ
3/9

3.光

「おい、嬢ちゃん、大丈夫だ。」


うるさい!うるさい!

みんなそう言って・・・皆・・・


私は再び泣いた。

過去の事を思い出したからだ。


それでも大柄な男は言い続ける。


「安心しろ、俺はだから何もしない。」


・・・なんで・・・なんでお前は・・・

私にしつこくするの?


「なんで・・・なんでそこまでするの?」


私は涙ながらに言った。

すると、大柄な男は言った。


「何でって、お前がさみしそうに泣いてるからだよ。」


寂し・・・そう?

私はもう誰も信じない、そう思ったのに?


今まで暗闇の中にあった心が少し日に当たった気がした。


「何があったか、俺には分からない。けど、俺らに出来ることはする。だから何があったか正直に話してくれ。」


光だ。

久しぶりに光を見た気がする。

それはとても暖かく・・・綺麗だった。


それから、私は今までの事を正直に話した。

この話に涙を流す人を見た時は、嬉しかった。


「そうか、今まで苦しかっただろうな。もう安心しろ、俺らは優しいから。」


私は数年ぶりに安心した。

それは、今まで一人ボッチで暗闇にいた女の子が、救われ、光を浴びたように。


今日、見つけた。

私の「仲間」を。

私の「居場所」を。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ