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片足の勇者ミラ  作者: たいさん
1章 ミラ
2/9

2.すべて足のせい

ある晴れた日、一人の女の子が生まれた。

その子は、生まれつき右足が不自由で、ほとんど動かなかったのですが、優しい両親によって、元気に育ったのでした。


しかしある日。


私が9歳のころのお話し。


「今日は久しぶりの旅行だな。」


今日は久しぶりに家族で旅行に行くことになった。


「ミラは旅行楽しみ?」


お母さんが聞いてきた。


「うん、楽しみ!」


私は足が不自由で、いつも車いすに乗っていたが、それでも外に出ることが大好きだった。

鳥の囀り、川のせせらぎ、自然を愛していた。


「本当にミラは元気だな。」


と、言う感じで高速道路を走っていたのであった。

しかし・・・


「ん?」


運転していたお父さんが何かに気づいた。


「どうしたの?」

「あの車・・・逆走じゃね?」


みると、ある軽自動車が明らかに逆走していたのである。

そしてその車はあっという間に近づき・・・


「危ない!」


私たちが乗っている車にぶつかった。


・・・


あれからどれだけ私が気絶していたか分からなかったが、気が付いた時には私は包帯グルグル巻きで病院にいた。

私はなんとほぼ軽いかすり傷だけだったらしい。

私の父と、母の命を引き換えに。


私は、今まで住んでいた場所から遠くのおじいちゃんの家に引っ越した。

しかし、足が不自由な私に、おじいちゃんはいつも冷たかった。


学校も転校したが、私を知っている人は一人もいなく、足が不自由な私を理解しようとする人は誰一人いなかった。


私はみんなからのけものにされたのだ。


私に対するいじめもどんどんエスカレートし、筆箱を捨てられ、机の落書きは毎日増え、いつも悪口を言ってきた。


おじいちゃんも私に冷たく、学校の事を話しても


「しらん、お前の足が悪いんだろ。」


仲間は誰もいない。


何で私だけ・・・この足のせい・・・

何でみんな私を・・・皆が大嫌い・・・


朝起きるのがつらくなり、頭の中は常に死にたい、死にたい、だけだった。

そして私は・・・


死んだ。

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