表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

プロローグ

拙作ですが、お楽しみ頂ければ幸いです

「―悪魔、ですか」


白銀の鎧を纏った若い女性が隣で歩く男に話しかける


「ああ 相当な化け物らしいな

まずそこらの冒険者がどうにかできる相手じゃねえ...」


そう真剣な顔をして話す男に女は呆れたように笑った


「流石に冗談でしょう?

彼はまだ5歳ですよ?

正直私達聖騎士団が対処する程の案件だとは到底思えません」


「ばあか

5歳のガキだろうが、100歳のジジィだろうが強え奴にとっては関係ねえことだ

...ったく相変わらず了見が狭いというか」


「っな!?グラジオさんだ―って...?!」


その瞬間、女は何かに気付いたように立ち止まった


それは濃密な殺気


自らの領域を侵す者に対する警告


「マジかよ...

これは予想外だったな」


先程まで気の抜けた顔をしていた男は表情を引き締め、冷や汗を掻きながらそう呟いた


「な、何ですか...これ

ワイバーンの威圧が可愛く思えるくらいの殺気なのですが...」


相打って女性の方はやけになったように笑っている


「ありゃ

あちらさんは既にこっちに気付いてんな

近付いたら殺す

ってか

一体どんな教育を施したらこんな化け物が育つんだよ」


2人はかつて感じたことのない圧力に気圧されてしまった


「ど、どうするんですか?

私達の手に余る事態ですよ...」


先程までとは全く正反対のことを呟く女性


「...仕方ねえ

撤退だ

『悪魔は我々の手には負えません

不干渉を徹底することをオススメします』

ってな感じの報告でいいだろう」


「しかし教会関係者は黙っていないと思いますけど...」


「あれの逆鱗に触れる方がよっぽど問題だ」


「そうですね」


大陸最強とも言われた聖騎士が任務を失敗した


その報は大陸中を巡り多くの人間を恐怖に陥れた


そしてそれから10年後―


『悪魔』の少年は生まれ育ったその故郷を人知れず旅立った


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ