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クラスメイト  作者: 深月咲楽
6/10

第6章

(1)


「どういう風の吹き回し?」

 愛のブティックを訪れた私に、静世が微笑んだ。

「もう閉店するって、この間言ってたでしょ? だから、一度くらいと思ってね」

 適当なことを答える。

 昨夜一晩、さんざん考えた末、中西が血痕を見たと言う現場を、直に見てみようと思い立ったのだ。

「ここじゃなんだから、とりあえず事務所の方へ行きましょ」

 静世はそう言うと、不思議そうに私を見ていた店員に一言声をかけ、歩き始めた。ふと見ると、正面に置かれた姿見に自分の姿が映る。

 ヨレヨレのトレーナーにすり切れたジーンズ。どう考えてもこのブティックには不似合いだ。

「素敵なお店ねえ」

 誤魔化すように店内を見回しながら、私は彼女の後に続いた。

「一段一段が狭いから気を付けてね」

 カウンターの後ろ側にある螺旋状の階段を上りながら、静世が言う。その手すりには、バラの蔓が巻き付いた装飾が施されていた。

「なるほど、ここを上がったところが事務所になっているのね」

 納得しながら上がって行くと、静世が振り返った。

「外から直接事務所に上がる階段もあるんだけどね。お店の中からはここと、奥にあるエレベーターが、事務所につながってるわ」

「エレベーター?」

 私は驚いた。

「2階建てなのに?」

「地下も入れたら、3階建てになるのかな。――うちね、まとまった仕入れの時には、トラックを地下に入れてもらうのよ。この辺、道幅がそんなにないでしょ? 路上に停めてたらジャマになるから。――で、そこから、ダンボールを運んだりするのに使うわけ。布地も、たくさんの量になると、半端な重さじゃないのよ」

「なるほどねえ」

 私は頷いた。

「さあ、どうぞ」

 静世が、木製の重厚なドアを開ける。

「うわあ、かっこいい」

 室内の壁紙や天井は木目調で統一され、落ち着いた雰囲気をかもし出していた。

 部屋の真ん中には2つのモスグリーンのソファが、すりガラスのテーブルを挟んで向かい合っている。その応接セットの奥には、どっしりした木製のデスク。そして、その後ろの壁は一面、天井や壁と同色の木目調の本棚で覆われていた。

「作り付けの本棚なんて、いいわねえ。うち、本が溢れてて困ってるのよ」

 入り切らない本が散乱している、自分の部屋を思い出しながら溜息をつく。

「デザインブックとか、布の見本とか、きちんとまとめて置けるように、書架は大きなモノを用意したのよ」

 静世が、微笑みながら説明してくれた。

「そうなんだ」

 次に私は、目を足元に転じた。

 絨毯はベージュとブラウンの大きめの格子になっており、細かい花模様がちりばめられている。毛足は短く、絨毯と言うより、布製のタイルといった雰囲気だ。

「この絨毯も素敵ね」

 この部屋のど真ん中に血痕が広がっていたんだ、そう思いながら床を見回す。しかし、その場所には応接セットが置かれている。

「この格子、一枚一枚、取り外せるようになってるのよ。で、汚れたところだけ洗えるってわけ。部屋の広さ分の絨毯を洗うとなると、業者に頼まなくちゃいけないんだけど、これなら自分でも手入れできるでしょ? 経済的なのよ」

 静世が微笑んだ。

「愛のデザインを元にして、特注で作らせたの。あの子、ああ見えて、意外と現実的だったから」

 中西が言っていた通りだ。しかし、いくらスペアがないとは言え、綺麗に洗ってしまえば誤魔化せるような気もする。

「どうぞ、座って」

 静世が、デスクの椅子に座りながら、応接セットを手で示す。

「あ、どうも」

 私は一旦、考えるのを止め、モスグリーンのソファに座り込んだ。3人掛けても、まだ余りそうな大きなソファ。表面はスウェードらしく、手触りがとてもいい。

「この間、警察が捜査に入ってね。ルミノール反応っていうの? なんか、液体をかけて光を当てて……もう、参っちゃったわよ」

 ルミノール? それなら、例え洗ったとしても、血液反応が出るはずだ。

「何の反応もなかったの?」

 私が探るように尋ねると、静世は私の目をじっと見て答えた。

「なかったわよ」

 そして、ふっと微笑む。

「1階からも2階からも。車の中もガレージも、ありとあらゆるところを調べられたわ。でも、全く反応は出なかった。つまり、ここには、初めから血痕なんてなかったってわけ」

「え?」

「京子、それを確かめに来たんでしょ?」

 お見通しならば仕方ない。私は素直に頷いた。

「うん。ごめん。――その血液の検査をした時、このソファはちゃんとどけたの?」

「血痕をソファで隠したとでも言いたいの? ――そのソファの底、小さい車がついててね。出し入れできるようにしてあるのよ。移動させやすいように、特注で作らせたんだけど……」

 静世は遠くを見るような目をして、続ける。

「愛って、ホントに模様替えするのが好きだったの。朝来てみたら、事務所の中がガラッと変わっちゃってることもあったりしてね。本当に、困った子だったわ」

 彼女は私の顔を見た。

「ソファが移動させられることなんて、警察にだってすぐわかることだし、ちゃんと動かして調べてもらったわよ」

「そう」

 私は頷いた。

「実はね。さっき、警察の人が来たのよ。中西君、犯行を自供したそうじゃないの」

 静世が足を組み、煙草に火をつける。

「それは……」

「中西君、愛を呼び出して屋外で殺害した後、遺体を深泥池に捨てたそうよ。で、車を返しに来て、キーをこの事務所に戻した時に、誰かに目撃されてしまったんですって。だから咄嗟に血痕があったなんて証言したって話だったわ」

「嘘よ」

 私がつぶやくと、静世はふうっと煙を吐き出した。

「でも、警察の人がそう言ってたのよ。これで、愛が車で出掛けていった訳も、血痕がどこにもなかった理由も、すべて説明が付くじゃない」

「ここから車で出て行ったの、本当に愛だったの?」

「どう言う意味?」

 静世が少しむっとしたように言う。

「私が愛を見間違えるわけないでしょ?」

「たしかなのね」

「当たり前よ」

 静世は乱暴に、灰皿で煙草を揉み消した。

「で、愛は普段からタトゥをしてたの?」

 私はなおも質問を続けた。

「さあ。知らないわ」

 静世は、気のない風に答える。

「知らないって?」

 私は思わず立ち上がった。

「静世、いつも一緒にいたんでしょ? それくらいのこと……」

「ちょっと、そんなに大きな声、出さないでよ。お店に聞こえたらどうするのよ」

 静世が眉間に皺を寄せ、私を見上げる。

「たしかに、愛といる時間は長かったわ。でも、プライベートまでずっと一緒だったってわけじゃないし。半袖のシーズンならまだしも、今は長袖着てるのよ。タトゥをしてたかどうかなんて、わかるわけないでしょ」

 私は、気持ちを落ち着けるために大きく深呼吸した。

「ごめん。――最後にひとつだけ聞かせてもらってもいい?」

「何?」

「8日の夜、何してた?」

「ちょっと待って」

 静世は立ち上がり、腰に手をあてて私を見た。

「今度は純子の事件の時のアリバイ? いい加減にしてよ」

 彼女は横を向き、これ見よがしにハアッと息を吐くと、再び私の方を見た。

「死亡推定時刻は午後10時から11時の間だったわよね。9時から10時まで、私は取引先との打ち合わせで、向かいのファミレスにいたわ。そして、その後は1時頃まで、ここで仕事をしていた。その間、夜食にピザもとったし、お得意先にファックスも送ったわよ。――何なら、ピザ屋さんとお得意先の電話番号も教えようか?」

「よくわかったわ。どうもありがとう」

 私は軽く頭を下げて見せた。

「今度は、もっと楽しい話がしたいわね」

 静世はそう言ってデスクの椅子に再び腰掛けると、くるっと背を向けた。


(2)


 大学に行くと、私はまっすぐに共同研究室に向かった。岡村を探すためだ。

 昨夜、中西が警察に連れて行かれた後、私達は混乱してしまって何も考えることができなかった。だが、さっき静世の話を聞いたことで、少しは何かが見えてきたような気がする。

「お早う」

 ドアを開け、中でたむろしてしゃべっている後輩達に声をかける。

「あ、近藤さん、お早うございます」

 峰山がこちらを向く。

「日曜日なのに、みんな集まってどうしたの?」

 私が尋ねると、近世史を専攻している田尾真一が答えた。

「府立博物館で、『源氏物語絵巻』についての講演会があるんですよ。2時からなんですけどね。で、みんなで聞きに行こうかっていうことで、集まってるんです」

 修士1回生は全部で8人。気が合うようで、何やかやとよくつるんでいる。

「そう。面白そうね」

「近藤さんもどうですか?」

 2人の女の子の内の1人、渡辺芳美が声をかけてくれる。

「ありがとう。でも、ちょっと用事があるから、やめとくわ。――ねえ、岡村さん見なかった?」

 私が面々の顔を見回すと、峰山が思い出したように口を開いた。

「そう言えば、さっき、図書館に入って行きはるとこ、見ましたよ。ここに来る前やから、10分くらい前かな?」

「そう、どうもありがとう」

 私は軽く手を上げて微笑むと、研究室を後にした。


(3)


「殺害現場は愛ちゃんの事務所と違う?」

 岡村が大声で尋ねる。

「小さい声でお願いします」

 図書館のロビー。階段を上がりかけていた学部生が、驚いたように振り返る。

「ああ、すまん。――せやけど、それ、どういうことやねん」

 岡村が、眉間に皺を寄せて尋ねる。

「実はさっき、愛のブティックを訪ねて、静世と話して来たんです」

 そして私は、彼女との会話を話して聞かせた。

「――ルミノール反応はなかったんか。つまり、嘘をついているのは、中西やって言うのか?」

 岡村が、険しい表情で腕を組む。

「まったく、中西が『自分が犯人や』なんて言い出すから、話がややこしくなってもうたんや」

「そう、それなんですけどね」

 私は、岡村の顔を見つめた。

「あんなに頑に『はめられた』って言ってた中西君が、なんで急に自供したんでしょうね」

「何の話をしとったかな。あの時」

 岡村が、思い出そうと目を閉じる。

「何でしたかねえ」

 私も一生懸命、記憶の糸を辿っていた。

「携帯に残された発信元を見て、それから……」

「お前がボルネオフラワーのことを聞いたんちゃうかったか?」

 私の方を指差しながら、岡村が言う。

「ああ、そうそう、そうでしたね。たしか中西君、知ってて……」

「最初は、それが何か? とか言うとったのに、3人の遺体にタトゥがあったって聞いてから、取り乱し始めたような気がすんねんけどなあ」

「そうでした。間違いありませんよ」

 あの時の中西の放心したような表情を、私ははっきり思い出していた。

「ボルネオフラワーのタトゥに思い当たる節があったってことやな」

「ええ」

 私は頷いた。

「たしか、愛ちゃんがボルネオフラワーのグッズを集めてたって、安永さん言うてはったよな」

「でも、それなら、初めにボルネオフラワーの話をした時に、何か反応があったんじゃないですか? 中西君の様子がおかしくなったのは、タトゥの話をしてからでしたよ」

 私が言うと、岡村は頷いた。

「ということは、思い当たる人物は愛ちゃんではないってことやな」

「そうですね」

 岡村は何か考え込んでいたが、やがて顔を上げた。

「俺なあ、どうしてもひっかかってることがあんねん」

「何ですか?」

 私は尋ねた。

「あの、フォルクスで大げんかになった時、米倉が中西に向かって『またお前か!』って言うたん、憶えてるか?」

「ああ、そう言われてみれば、そうでしたね」

 私は頷いた。

「2人はどこで知り合ったんやろう」

「どこでしょうね?」

「食事会に、米倉は来てへんかったんか?」

「ええ。集まるのは、いつも女の子だけですから」

 私が言うと、岡村が首を傾げた。

「直接知り合ったわけちゃうねんな。ほんなら、食事会に来ていた誰かを通じてって可能性が大きなるなあ」

「そこが接点ってことですか」

「ああ」

 岡村が頷く。

「中西がかばってる人物とも、何か関係があるんとちゃうやろか」

「ということは、今回の事件に、米倉君が関わってるかもしれないってことですか?」

 私は岡村の顔を見つめた。

「なあ、米倉の連絡先、わかるか?」

「わかりませんねえ」

「そうか。ほんならしゃあないな。――警察行こう」

「は?」

 岡村の突然の提案に、私は思わず聞き返した。

「何でですか?」

「米倉のアリバイを聞きに行くんや。他の人達のアリバイはわかってるやろ? わかってへんのはヤツだけやからな」

「ああ、言われてみればそうですね。――わかりました」

 私は頷いた。

「ちょっと待っててくれ。今、バッグとって来るから」

 岡村はそう言うと、階段を駆け上がって行った。


(4)


「またまたお揃いで、何のご用かな?」

 受付で待っていると、安永刑事が現れた。

「僕達も日曜返上で捜査に走り回ってるけど、君達もそうなんやねえ。ご苦労なこっちゃ」

 微笑んではいるが、嫌味たっぷりだ。

「だんだん、高橋さんに似てこられたんじゃないですか?」

 私が言い返すと、安永刑事は苦笑いする。

「――で、ほんまに何の用事なんや? 中西なら、もう少しこちらにいてもらうことになりそうやけど」

「中西って、呼び捨てですか? ヤツが犯人やと決めつけているような言い方ですね」

 岡村が安永刑事の目を見て言う。

「本人が自白してんねんから、彼が犯人なんやろう」

「犯人なんやろう、ってそんないい加減な……」

 安永刑事の言葉に、私は思わず食ってかかった。

「2つの事件は同一犯によって引き起こされた。関係者の中で、その両方共にアリバイがないのは、中西だけや。他に考えようがない」

「公衆電話から中西の携帯にかかってきた電話は、どう説明するんですか?」

「自分で自分の携帯にかければ、いくらでも細工できることや。そんなものは、何の証明にもならへんね」

 岡村の質問にも、安永刑事はぶっきらぼうに答える。

「純子の口座にお金を振り込んだ理由、中西君はなんて言ってるんですか?」

 今度は私が尋ねた。

「だんまりを決め込んでいる」

 安永刑事は溜息を吐きながら続けた。

「事実、彼はその前日、自分の貯金を全額下ろし、足りない分を消費者金融から借りている。彼自身が支払ったことは、間違いないね」

「どういうことや」

 岡村がつぶやく。

「とにかく、本部は中西が犯人やという方向で捜査を進めている。これ以上のことは、君達のような部外者に話すことはできへんね。帰ってもらいましょうか」

「部外者って……」

 冷たく言い放たれ、思わず返す言葉を失う。

「わかりました。警察がその気なら、中西の無実は僕らが証明してみせます」

 岡村が厳しい顔で言い返す。

「ほう、それはたくましいねえ。ほんなら、お手並み拝見といこうか」

 安永刑事は馬鹿にしたようにそう言うと、くるりと背を向けた。

「ひとつだけ、教えていただきたいことがあるんです」

 行きかける安永刑事の腕を、岡村が掴む。

「何や?」

 安永刑事が、眉間に皺を寄せて振り返った。ピリピリした空気が流れ、息苦しい。

「米倉のアリバイは、ちゃんと調べはったんですか?」

「米倉? なんや、殴られた腹いせに、彼に目をつけたんか?」

 安永刑事が鼻で笑いながら、岡村の手を振りほどいた。

「どうなんですか?」

 岡村は取り合わず、もう一度尋ねる。

「さっきも言うたやろ。君なんかに言われへんでも、関係者は抜かりなく調べてある」

 安永刑事は不機嫌そうな顔でそう言うと、手帳を取り出した。

「1日の夜は一晩中、家にいたそうや。実際、午後11時頃、同じアパートに住んでいる何人かが、彼が誰かと口論する声を聞いている」

「そんなもん、テープでも使えば、いくらでも細工できるじゃないですか」

 私は思わず口をはさんだ。

「まあ、そう言われてみればそうやねえ」

 安永刑事がとぼけた答えを返す。私と岡村は、思わず顔を見合わせた。

「8日の夜は?」

 気を取り直して、岡村が尋ねる。

「午後10時頃、京都市内で喧嘩騒ぎを起こしていてね。翌朝まで白川署で世話になっていたようや」

 安永刑事は顔を上げた。

「犯人は同一人物や。8日の夜のアリバイは動かへん。従って、彼はシロ、というのが、本部の見解や」

「口論に喧嘩か。ほんまに戦闘的なやっちゃなあ」

 岡村が呆れたように腕を組む。

「昔からか?」

「そうですねえ」

 岡村の問いかけに、私は首を傾げた。

「高校の時は、かなり真面目だったんですけどねえ。どちらかと言えば優しいイメージが……」

 派手好きな愛とは不似合いだと、みんなから言われていた憶えがある。

「そうなんか」

 安永刑事が小さな声でつぶやく。

「え?」

 私が聞き返すと、彼は誤魔化すように目を逸らした。

「安永さん、ほんまに中西が犯人やと思ってはるんですか?」

 岡村が、伺うように安永刑事の顔を覗き込む。安永刑事は、岡村の目をじっと見つめ返した。

「『本部は中西が犯人という方向で動いている』と、そう言うとるやろう」

 その言葉に、岡村はふっと微笑んだ。

「わかりました。どうも失礼しました」

 岡村は小さく会釈すると、回れ右して玄関に向かった。安永刑事も、ぷいと後ろを向いて奥へと歩き始める。

「おい、行くで」

 玄関から岡村に声をかけられ、私も振り返った。

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