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「ねぇねぇ、お姉ちゃん何処行くの?」
それはとある日のこと。
姉に小さな神社に連れていかれた、10歳の夏。
「着いてからのお楽しみよ」
それだけ私に伝えると、姉はまた前を向いた。
階段を上がりながら、何となく嫌な感じがした。
自分の不安のせいもあったのだろう。
しかし、またそれとは違う。
これから何か起こるのでは?
とゆう予感。
神社に近づくにつれて、一層強くなった。
「お姉ちゃん怖い...帰ろうよ」
私は必死になって、握っていた姉の手を引っ張った。
あそこには、行っちゃいけない気がするから。
「もう、困った子ね。大丈夫よ、お姉ちゃんが証明してあげるから、行こう?」
一瞬どうしようか迷った。
でもー
「今頷いた?よし、行こうか」
姉を尊敬していた。
だから、怖いのは我慢しよう。
そう考えて、頷いてしまったのだ。
きつく姉の手を握り直した。
二人一緒ならば、きっと大丈夫だと信じて...
初めまして、砂倉麻奈巳と申します。
小説書くの下手くそですが、読んでもらえたら嬉しいです。
宜しくお願いします^ ^