第1話 あいつが勉強する理由をわたしは知らない
2作目の投稿です
今回は前の作品とはまったくちがう雰囲気になりました
短期連載という形にするつもりですので最後までよんでいただけたら嬉しいです
「なんで!?どうしてわたしよりあんたのほうが点数いいのよ!!ありえないっ!!」
「ちっさい体の柚希ちゃんは脳みそまでちっさいですね~」
ヘラヘラとわざと怒らせるように笑いながら男は言った
転校してきて半年
この男にだけは一回もテストの点数で勝てたことはない
わたしが転校してきてこいつを見たときの第一印象は『バカそう』『チャラい』だった
ヘラヘラしてるし見た目もチャラいし見るからに『バカ』といった感じだった
でもわたしは転校してきて初めてのテストで信じられないものを目にすることになる
廊下に貼り出された順位
勉強には自信があった
自分が1位になると思っていた
しかしその予想ははずれることになる
貼られている紙を見てわたしは一瞬事態が読み込めなかった
『1位 神田川冬真』
『2位 七月柚希』
「…かん…だ…がわ………神田川ぁぁぁ!?!?」
『神田川冬真』
わたしは第一印象でバカ認定した男
その男の名前があろうことかわたしの上に書かれている
何かの間違いではないだろうか
きっとワースト1とベスト1を書き間違えてしまったのだ
そうに違いない
いや、それしかあり得ない
教室に戻ろうと廊下を歩いていると後ろから声をかけられた
「この声は…」
このタイミングで落ち込んでいるわたしにわざわざ声をかけてくるようなやつ
あいつしかいない
「ゆ~ずっきちゃんっ!!」
「……神田川」
一番会いたくない人に会っていまった
いや、意図的にあいつが会いに来たのだろう
「なに?用がないなら消えて」
「相変わらずきついなぁ柚希ちゃんは~テストの順位のことだよ!見てくれた?俺、今回頑張ったんだよ?」
「見た。それだけ?さようなら。」
「ひどっ待ってよ~」
スタスタ歩き始めるわたしの後ろをヘラヘラ笑いながらついてくる神田川
なんでもいいならさっさと消えてほしい
こんなやつに負けるなんて最悪だ
それにしてもなんでこんなやつが1位を取れるのか…
優等生君に負けるならまだ分かるがよりによってこんなやつに負けるなんて…
教室に戻るなりわたしは友達に愚痴をこぼした
「なんであんなやつが1位なの!?おかしくない?どうなってんのよ!!紗綾もそう思うでしょ?」
「確かに今回神田川くんが1位取ったのはびっくりだけど…でもねゆずっちは知らないかも知れないけど神田川くんって元々は優等生だったんだよ?今はあんな感じだけど」
「う、嘘だぁ~冗談きついぞ」
「嘘じゃないんだなぁこれが」
「じゃあわたしが来る前のテストもずっと1位だったの?」
「ううん、ゆずっちが来る前はテスト自体受けてなかったよ」
「じゃあなんで急にテストなんか…?」
「それはゆずっちのせいだよ!」
「……わたし!?」
いかがだったでしょうか?
評価、感想などいただけたら嬉しいです




