1 秘密基地 Side拯 ①
初めまして、作者の麟凰と申します。
初の作品である『強者どもは四人いる』を、作者共々これからよろしくお願い致します。
至らぬ点があるかもしれませんが、優しい目で見守っていただけると嬉しいです。
「なぁ、まだ着かないのかよ?」
「歩き疲れた……」
「右に同じく」
「あと少しだ」
「なぁ、まだか?」
「疲れた……」
「同感」
「あと少し」
「なぁ?」
「……」
「……」
「あと少し」
「なぁ「あと少しだって言ってんだろ!!」」
「………」
「逆ギレか」
上の会話は
御影 結揮、高城 彰、神代 玲人、そして俺、成瀬 拯によるものだ。
現在、俺達男四人組は険しい山道を歩いている。
なかなか目的地に着かないために、上の不毛な会話が繰り広げられているという訳だ。
まぁ、こうやって山道を歩くことになったのは俺の一言が発端なんだが……。三人とも同意したんだから、文句を言わないでもらいたい。
因みに、
さっきからなぁなぁ煩いのが御影結揮、疲れたを二回強調してそれきり黙ったままなのが高城彰、高城彰へ同調した後に冷静な分析とツッコミをしたのが神代玲人、あと少しを連続して遂にはキレたのが俺、成瀬拯だ。
何故、俺達は現在進行形で山道を歩いているのか?少し時を遡ってみよう。
いかがでしたでしょうか?
感想をお待ちしています。……批評などは、どうかお手柔らかに。