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他人の成功がまぶしい日に……(*´▽`*)

掲載日:2026/06/13

 人間は、他人の成功を素直に喜ぶのが苦手な生き物である。


 誰かが売れた。誰かが評価された。誰かが幸福そうに見える。そんな場面を目にした瞬間、心の奥から小さな黒い泡が浮かぶ。


「あれは才能のおかげだ」

「実家が太いだけだ」

「リア充は人生楽勝でいいよな」


 そんな言葉が、実に自然に出てくる。もちろん、口に出す側は悪口のつもりがない場合もある。軽い冗談、場を和ませる皮肉、世間話の延長。その程度の感覚なのだろう。


 だが、言われた側からすれば、たまったものではない。

 私の知り合いは、そういう反応を見て、よく首をかしげる。


「なぜ人は、そんな嫌味を言うのだろう。だから人類は争いが絶えないのだ」


 ずいぶん大きな話に聞こえるが、実のところ、あながち外れてもいない。

 ペルシャ湾における戦争も争いも、最初は案外くだらない感情から始まるのかもしれない。嫉妬、劣等感、面子、承認欲求。人間の心に棲む小さな獣は、思った以上に原始的で、思った以上にしつこい。


 ただし、私はそれを完全に否定する気にはなれない。


 なぜなら、そういう感情を抱いてしまう存在こそが、我々凡人の証拠だからである。他人の成功を見て、胸の奥がざわつく。自分より先に行かれた気がする。自分の努力が軽く見える。そう感じる時点で、すでに人間らしい。


 問題は、思うかどうかではない。言うかどうかである。


 仮に自分が成功した際、SNSで見知らぬ誰かから「あれは才能だけ」「遺伝子を含む、親ガチャ成功者」「苦労を知らない人」と書かれたらどうだろう。

 たぶん、多くの人は平静ではいられない。怒る。傷つく。反論したくなる。場合によっては、数日間その一言を引きずるかもしれない。


 それなのに、他人には平気で同じ種類の言葉を投げてしまうのだ。


 結局、人間は誰しも、自分だけは少し例外でかつ特別でありたいのだ。

 自分だけは理解されるべき存在で、自分だけは正当に評価されるべき人間で、自分だけは物語の主人公でありたい。だから他人の成功がまぶしすぎる時、ついその光に泥を塗りたくなる。


 しかし、その泥を投げるかどうかは別の話だ。


 心の中に嫉妬が生まれるのは仕方がない。黒い感情が湧く日もある。自分が凡人なのだから当然だ。

 だが、それをSNSなどに書き込まない。本人にぶつけない。陰湿な形で拡散しない。


 それが、現代社会に生きる大人の最低限の品性である。


 人類がウクライナなどで戦争をやめられないのは、きっと大きな理想が足りないからではない。

 きっと、ほんの一言を飲み込む我慢が足りないからだ ( ˘ω˘ )

現在、SF戦記「星間覇道  ――没落貴族と女海賊、銀河帝位争乱――」を連載中です~♪

良かったら是非読みに来てやってください (*´▽`*)

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― 新着の感想 ―
眩しいですね。 特にリア充どもは眩しい。 羨ましいリア充と羨ましくないリア充がおりますが。 太陽が眩しいことと同じだったりサーチライトが目障りだったりするのと似てるのかな、などと考えてしまいました。
そういうものはある。 それを受け入れた上で乗り越えたいですね。
> 人類がウクライナなどで戦争をやめられないのは、きっと大きな理想が足りないからではない。  きっと、ほんの一言を飲み込む我慢が足りないからだ ( ˘ω˘ ) 誰にでもできるはずのささいなことだけど…
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