6話 五神騎士団
前回のあらすじ
ヌイアは強力なレングスの力を持つ魔物を一瞬にして倒してしまう、フィオ達はダンジョンを攻略するのだが?……
「貴方……本気でいってるの?」
ヌイアは戸惑いを隠せない
二人は明るい太陽に照らされている森を歩きながら話をしている、
「本気です、マジです、なので弟子入りさせてください」
フィオは真剣だ
「とりあえず……続きの話は酒場でしましょう」
フィオ達は森を抜けて酒場に向かう
「一つ言うわね、私は弟子を作るつもりはないわ」
「どうしてですか?」
フィオは少しがっかりしながら言う
「まず一つ、私は人に好意を向けたくないから、二つ目は貴方を私の待ち受ける運命に同行させたくないから」
「どうして好意を向けたくないんですか?それに運命ってのは?」
フィオ達は酒場に着き、マスターに挨拶をしていつもの席に着く、こんな時代な為人はまったくおらず貸し切り状態だ
「どうして好意を向けたくないのかは企業秘密だけど……これから私は苦しい運命が待ち受ける、だから貴方を巻き込みたくないの」
「それでもヌイアの力を自分も身に付けたいんです!!お願いします」
「私の力はレングス由来で真似できないわよ、だから諦めなさい」
「絶対に諦めません、弟子入りさせてください」
フィオはドリンクを飲みながら言う
「…なら条件付きならいいわ、まず一つ、足手まといにならないこと、二つ目、秘密を守れること、三つ目、私に従い忠実な駒として動くこと……これでもいいの?」
「はい、それでいいです」
フィオは即答する、返事の速さに少しヌイアが驚く
「速いわね……本当に守れるの?」
「守れなかったら首切っても構いません」
ヌイアは覚悟に少し驚く
「…いいわ、まず一つ教えてあげる、人には言わないでね」
「もちろんです」
「いい子ね、まず私の敵を教えてあげる」
ヌイアは無意識にフィオの頭を撫で少し顔に笑みを浮かべる
「私の敵の……というか組織みたいなものなんだけど……敵の名前は 五神騎士団 人数は5人だけど一人一人の能力が強力なの 」
「どうしてその五神騎士団?ってのと敵なんですか?」
「それは……昔の事に関係してるのだけど…まだ信用が足りないわ、五神騎士団を倒すことに協力したら教えてもいいわ」
「何か情報はないんですか?」
「レングスの能力はわからないけど……何人かは名前はわかるわ、団長のタナトス、副団長セイド…他の三人は情報が一切回らないの…タナトスとセイドも名前しか回らない」
フィオは名前を聞くと少し声が震える
「それってつまり……姿を見たりしたら殺してるってこと…ですよね?
フィオは少し顔に怒りを浮かべる」
「恐らくね……」
「自分…絶対に倒します……その五神騎士団とやらを…許せない…人の命を物みたいに扱って…」
「絶対に許しません……この手で倒して見せます」
そのにいたのはいつもの常識知らずなフィオではなく、怒りに震えた青年だった