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異世界ラグナログ  作者: Wao2525
2章 エイレニア編
22/32

22話 少しの平和


「フィオ君は可愛いですわね、これで19歳……合法ショタ……」


(このままいけばデザート、そしてスキンシップ、最終的には膝枕ルートへ……あらやだ、わたくしってばシナリオの先を読みすぎですわ。控えめに天才)


「アスクレー、なに考えてるのかしら?フィオは私の弟子よ」


声と同時に、フィオ君が物理的に回収されていく。

目の前にいたはずの合法天使ショタがヌイアの膝に居た


「ヌイア?……何してるのかしら」


アスクレー、硬直。

スプーンを持ったまま、時が止まったのはヌイアじゃなく自分だった。


(ちょっと待って!? そんな高貴なる座に当然のように合法ショタを配置するなんて、貴族的にも騎士道的にも反則技ですわよ!? 国際条約どこ行きましたの!?)


ヌイアが、その仕草に合わせてフィオの位置を少し直した。まるで自分の膝の上が“定位置”であるかのような自然さで。


アスクレーが思わず立ち上がる。


「フィオ君! わたくしのお膝も、非常に座り心地がよろしいですのよ!? なんならクッションもございますし、香りだってラベンダーで――!」


アスクレーは言いながら、ぐるりとテーブルを回り込む。勢いのままにフィオの手首をそっと取ると、にこりと微笑んだ。


「……というわけで、さあフィオ君。ぜひ、お膝へどうぞ♡」


そのままくるりと腰を回して、自分の膝の上に「ぽすん」とフィオを座らせた。


「よいしょっと♪ ……ふふっ、やっぱりぴったりですわね。ほら、座り心地はいかが? クッションが良い仕事してるでしょう?」


片手でそっとフィオの背中を支え、もう片方の手で整髪料のついていない指先で髪を撫でる。

完全に“自分の膝でくつろがせる気満々”である。


「そう……でも、フィオはきっと“二人の時間”なんて望んでないわ。みんなで楽しく過ごす方が好き」


「それは、それとして……この状況は、譲れませんわっ」


「いつまで続くの?これ」

フィオは困ったように言う


「じゃあわたくしと結婚するまでですわ」

アスクレーは考えるようにして言う

その言葉にヌイアは紅茶を吹き出す


「貴……貴方いったい何をいってるの?」

ヌイアは困惑している


「フィオは私の弟子よ?誰にも渡さないわよ」

ヌイアとアスクレーの目には独占欲が浮かんでいた


「フィオ!!結婚するなら私とアスクレーのどっちなの?」

フィオは明らかに困惑している

「…何言ってるの……?」

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