表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ラグナログ  作者: Wao2525
2章 エイレニア編
21/32

21話 レストランへ行こう


「そうだ、皆でなにか食べに行こうよ」

フィオはこの状況から逃れるためにご飯に誘う


「良いわね、行きましょう」

ヌイアはフィオの手を取り歩きだす


「ちょっと……待ってくれますこと?」

アスクレーはフィオ達に走って追い付く


フィオ達は町を歩きながらレストランを探す

少し町から離れた所にレストランがあった


「レストランアントスってよ、ここにする?」

フィオは疲れた様子で言う


「そうですわね、歩きすぎて疲れましたわ」

フィオ達は店内に入る


店内は柔らかな光に包まれていた。木の梁と白い壁、天井から吊るされた無数のリース、

そしてテーブルにはそれぞれ一輪の花と、小さな花言葉の札が添えられている。


三人は窓際の席に案内される。風が通り、オルゴールのような花が微かに音を奏でた。


「なかなかオシャレなのね」

ヌイアは店内を見ながら席に座る


「美味しそうなプリンがありますわよ?」

アスクレーはメニューを指差す

そこにはさまざまなフルーツやクリームが乗った色とりどりなプリンがあった


料理が届くと大量のゼリーやプリンが届く


「はい、あーん、ですわ♪」


アスクレーはフィオにプリンを食べさせようとする


「別にいい……ん」

アスクレーは口が開いた瞬間にプリンを口にいれる


「美味しい?」

アスクレーは幸せそうにしている


「美味しいけど無理矢理すぎだよ」


(なにしてるの、アスクレー。甘やかしすぎじゃない?)


「フィオ?そのプリン、甘さがちょっと強いんじゃないかしら。コーヒーゼリーを食べてみて」


 私は自分が食べていたコーヒーゼリーを一口サイズにしてフィオの口に運ぶ


「……はい、あーん」


 「だから一人で食べれますって……」


「ダメよ、師匠命令よ」

ヌイアは優しく微笑む

フィオはコーヒーゼリーを口にいれる


「よくできました。流石は私の弟子ね」


 そう告げると、アスクレーの方から、うっとりした声が聞こえてきた。


「まあヌイア、もしかして嫉妬?」


「嫉妬じゃないわ。ちょっと気に入らなかっただけ」


 私は椅子に戻りながらそう答えた。心臓の鼓動が、なぜかさっきより速くなっているのを感じながら。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ