16話 夢の先を目指して
「オネイス……夢を操る能力か」
オネイスは笑みを浮かべる
「ピンポーン!!お兄さん良くわかったね、僕の能力は相手の夢を操るレングスさ」
「夢は毎回良いところで終わるとは思わない?どうしてだと思う?」
フィオは少し悩む
「さぁね、それよりも何の用?、ここが夢ならお前はいつでも俺を殺せるはずだ」
「質問してるのは僕だよ?、まぁ教えてあげる、僕は夢以外では干渉が出来ない、攻撃をする事が出来ないんだ、それが僕のレングスの悪いところ」
オネイスはフィオに近寄る、オネイスは幼女のように見える、背丈は140ぐらいだろう
「夢が何故良いところで終わるか教えてあげる、良い夢を見て良いところで終わるとどう思う?」
「まだ見たいと思うが?」
フィオは刀でオネイスを切るがすり抜ける
「話してるんだから攻撃しないでよ、僕を攻撃は出来ないんだから」
「なら早く話して、長話は好きじゃない」
「夢はね、脳が永遠に見たいと思うと睡眠が覚めなくなる、それを防ぐために良いところで終わらせるんだ」
「ならなぜ悪夢を見せた?永眠させるつもりじゃないのか」
「副団長命令、こんなことするなんて趣味悪いと思うな」
フィオは少し顔が怒りに震えるが押さえる
「そうか……じゃあな、俺はそろそろ目を開けないといけない、お前とセイドを倒すためにな」
オネイスはその言葉を聞くと笑う
「お兄さん本気?僕が夢から逃がすと思う?、僕が入った夢はね?一つでも絶望の感情があっても覚めないんだ~」
フィオは少し笑う
「俺は絶望なんかしない、今の俺には仲間がいる、助けないといけない人もいる、ヌイアとアスクレーを守らないといけない……だから…絶望なんかしない!!」
フィオはそう言い刀を振り下ろすと空間が切れる
その空間の先には現実が広がっていた
「お兄さんすごいね、まさか僕の夢を破るなんて、普通なら発狂して自殺しようとするよ?、今回は副団長の命令だからしないけど……じゃあねお兄さん……また遊ぼうね」
フィオは目を覚ます
フィオは痛みで動けないがヌイア達を探すために歩きだす