表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
右手右足を失ってもセリアさんは、負けない!  作者: 山田 バルス
セリアさん、魔王討伐に向かう。
5/56

第五話 トシ、異世界の洗礼を受ける。

読んでくれてありがとうございます。感謝です。

目を覚ますと、そこには見渡す限りの草原が広がっていた。確かに先ほどまで己は部屋の中にいたはずである。しかるに、なぜこのような場所にいるのか、皆目見当がつかぬ。夢かと思うたが、手をつねってみても痛みは確かにある。


「さて、どうしたものか」と独りごちたその刹那、近くの草むらが俄かに鳴動した。見れば、体長50センチほどもある巨大な兎が、鋭き角を頂き、こちらを睨んでいるではないか。


「まさか、異世界とは……」


 驚き、声も涸れそうになるうち、兎は跳躍したかと思うと、一閃、己が足へ角を突き立てた。


「い、痛い!」


 思わず声を上げ、地に崩れ落ちる。左足より迸る血潮、焼け付くような痛み。助けを呼ぼうと叫べども、己の声は風に流され、答える者はない。


 もがく背中に、再び鋭き衝撃が走る。角が深く肉を抉ったのである。


「う……」


 意識は朦朧とし、視界が滲む。どこまでも広がる空を仰ぎながら、己は静かに意識を手放した——。

スマホゲーマのトシの運命は?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ