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        87 アインツ星

 アンドロイドは、豹からアインツを救った。アンドロイドはアインツの信用を勝ち取った。妖精の草原に案内して貰える事になった。

           87  アインツ星


 アンドロイドが到着したのは森の中だ。前任のアンドロイドが発着場にしていた場所で、棲息地はもっと奥だ。前任者の目的は存在確認なので、深い考察はされていない。滅亡の寸前かも判らない。兎に角、奥に向かう。知的生命体の気配を感じる。森の中だ。巣がある。樹上生活のための巣だ。猿の中に樹上生活するものがいるがそれに準ずるものだ。生活と言うよりも寝床だ。気配はあの中から感じられる。あまり知的な生命体ではないようだ。信仰があり、お供え物をして、その払い下げを受けて生活の糧にしていると聞いたが、お供え物をする場所があるのだろうか。

 アンドロイドは巣に近すぎ巣の中を覗いた。2匹の生物が木の実を並べ何か祈っている。この巣は寝床兼お供え物をする場所なのだ。生物は、人間の子どもくらいの弱々しい生き物だ。自然の中で生きていけるのか心配だ。暫く観察を続けると明らかにこの生き物を狙う気配がする。彼らも感じるのか祈りが勢いが増した。彼らを狙う生き物を退治するべきか迷うが、取り敢えず彼らを救う事にした。彼らに念話を送る。

「あなた達を救います。」

間のなく現れたのは、体長1m以上ある豹だった。アンドロイドは拘束魔法で豹を捕らえ、かなり遠くに移動した。豹の気配はない。それが判ったか。

「ありがとうございました。旅の方。少し前あなたと同じ気配の方と話ましたよ。」

前任のアンドロイドだろう。

「その方の後任です。それよりも、このままでは危なくないですか。あなた方は武器も持たないようですし、獣や蛇が襲って来るのではないですか。」

彼らは外に出てきた。どちらも子どもに見える。判り辛いが男性と女性のようだ。

「美しい方なんですね。前回の方は念話だけでお目に掛かっていないですから。」

それは問題だろう。

「今回はあなたが居たから、見え無かったですが、危ない時に祈ると妖精様が救ってくれます。」

知的生命体の相互扶助のようなものか。

「妖精様はどんな力があるのですか。」

生き物は誇らしげに

「全ての生き物を従える力です。最近、妖精様の力が及ばない生き物が出現したそうですが。」

我々が持ち込んだものか。生態系に影響するものなら、排除しなければならないが。

「あなた達の事ですよ。悪意は感じないそうですが。」

確かに悪意はない。

「妖精さんとお話出来ますか。」

生き物は見合って、

「あなたなら、大丈夫だと思いますよ。妖精の草原にご案内しましょう。妖精に好まれる気配がしますから。」

私は来意を述べた。生まれて直ぐの知的生命体は滅び安いから調査に来たのだと。

「お困りの事があれば、援助の態勢を取ります。」

二人は、自分達で応えられる問題でない。妖精達にも聞いてみて下さい。私達は村長に聞いてみます。それから、自分達をアインツと呼んで下さいと言われた。生き物と言われると変な感じがすると、それからアインツには念話以外の言語があるが話てみようかと言われ話し出した。あっという間に習得するのをみて、もしやと思ったけど本当にするとは、凄いものだな。と驚いた。この言葉で話しながら念話をすると妖精に伝わり易いと教えてくれた。

 アンドロイドはここに来た目的を告げた。何か困っている事があれば相談して下さいと。アインツは我々では応えられない。妖精達にも話して欲しいと言われた。

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