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       80 マリエールの真意

 アンドロイドにルッファーエ星を滅亡させる気か聞かれて、そんなつもりはないが、ルッファーエ星人に反省も見られないし、滅びるしかないと思っていると応えた。

         80  マリエールの真意


 アンドロイドは、ルッファーエ星であのような発言をしたのは、ルッファーエ星が滅びてもいいと思っての発言か聞いた。アンドロイドは基本的に感情はない。しかし、マリエールはアンドロイドに感情を持つ事を望んだので、一部のアンドロイドに感情が芽生えた。このアンドロイドはそんなアンドロイドだ。アンドロイドとマリエールは情報を共有する。アンドロイドはマリエールがルッファーエ星の滅亡を容認しているとは、感じ無かった。だからこそ頑張った。もし、マリエールがルッファーエ星の滅亡を容認しているなら、自分はアンドロイド失格だ。主人の感情も読み取れない。マリエールはアンドロイドに応えた。

「私はルッファーエ星の滅亡を容認しているのではありません。あなたが私の感情を読み間違いしているわけではありません。私はあなたにルッファーエ星人が交流会と交渉をするように働き掛ける事をお願いしました。私がルッファーエ星が滅亡してもいいと思っているならそんなお願いはしません。しかし、あなたを通じてルッファーエ星人の考え方が判ってきました。ルッファーエ星人はアルファリア星を攻撃した事の反省がない事を。その反省がない事には交流会との交渉が成立するわけがないと思います。

 交流会との交渉とはアルファリア星に対して真摯な謝罪をして恒星間移動の剥奪で済ませて欲しいと願う事でした。しかし、ルッファーエ星人には、その意思が感じられません。これ以上の執り成しをしても意味があるのか疑問になりました。あなたももうルッファーエ星に望みがないと感じたら戻って来てもいいです。」

マリエールには、アンドロイドが自分を嘲笑っているように感じた。アンドロイドに嘲笑う事を許したのは自分だが、気分のいいものではない。

「マリエール様、前に万能者のアンドロイドと話した事何ですが、アンドロイドは自分の主人が完璧だと思い込むと言われた事があります。万能者のアンドロイドは、万能者の事を悪く言われたら怒ります。同じようにマリエール様の事を悪く言われたらマリエール様のアンドロイドは怒ります。何と言っても自分の主人が一番ですから。私はマリエール様から感情を頂きました。だからこそ思うのです。私はマリエール様が考えた程度は判っていました。ルッファーエ星の置かれた状況もルッファーエ星人の考え方も。私はマリエール様が、ルッファーエ星が滅びてもいいと考えていたなら、それを感じ無かった自分がアンドロイド失格だと思いました。でもマリエール様がそうは考えていなかった事が判ってほっとしました。同時にマリエール様が完璧でないと思いました。ルッファーエ星人に真実を判らせる必要は何時かあります。しかし、先日では無かった筈です。どのタイミングで何を言うべきかは、相談して決めるべきではなかったでしょうか。あれではマリエール様がルッファーエ星の滅亡を狙ったようではありませんか。」

アンドロイドの苦言に言葉をなくすマリエールだった。

 先日の発言は、ルッファーエ星を滅ぼすようなものだった。発言の内容は相談して決めるべきだったと言われ返す言葉がなかった。

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