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         47 遊び

 マリエールは空中人達を遊びに誘った。花火、釣り、ホタル狩り、筍狩り----------。空中人達はとても喜んでくれた。

            47  遊び


 空中人達は寒さに強い。この季節に高い高度をフライ出来るのだ。夜中の外出も問題なさそうだ。ここは海が近い。砂浜まで歩いて10分だ。マリエールは朝食の時、夕食後花火をしようと提案した。空中人達は喜んだ。

「花火なんて、いつ振りかしら。また出来るなんて夢のようだわ。」

海の砂浜でロウソクを立て、花火に火を着けた。色とりどりの花火が上がる。空中人達は歓声を上げる。見た目通りの若者のようだ。

マリエールは喜んで貰えて満足だ。もっといろいろ遊びの提案をしようと思った。

 その次は魚釣りだ。釣りの用意はアンドロイドがして、空中人達は釣りに専念する。ここでも空中人達は大はしゃぎだ。釣って帰った魚は料理に出す。誰が多く釣ったか議論になる。大物が掛かった時はアンドロイドが飛び込んで捕獲したので大きさ比べも話題になった。

 この星ではこの季節がホタル狩りだ。森一面のホタルに興奮する空中人、カゴに入れてご機嫌。

 流星群にも感動。流れ星に願うと叶うという地球の風習を伝えると真剣に願い出した。この人達にも願いがあるのだろうか。

 キノコ狩りやタケノコ狩りも企画し実施した。5人共に乗りがいい。

 楽しみ、笑って20日経った。マリエールは明日の遊びを5人に提案しようとしたが、5人は遮った。

「彼から頼まれているんだ。きみがこの宇宙の知的生命体の仲間に相応しいなら、案内したい所がある。昨日5人で話しあってきみを案内する事に決めた。明日案内するよ。この宇宙の仲間達と相互に行き来する方法を知る施設に。」

翌日は、銀河系知的生命体交流センターという施設に行く事になった。銀河系の中の知的生命体達の交流を管理する施設だ。交流対象外の生命体との交流を制限したり、円滑な交流が出来る様に援助したり、交流で起るトラブルを仲裁するのが役割だそうだ。

「どうしても、宇宙人て聞くと構えるでしょう。外見だって様々だし、それだけで引く場合もあるでしょう。適応環境だって様々だし考え方だっていろいろでしょう。先ずはコミュニケーションが取れる事が前提よね。万能言語があるか、相互に念話が使えるかすれば良いかも知れないけど、先ずは相手の事を知ってアポイントを取って何度か交信して、行き来を始めるのがルールだね。未知との遭遇なんて怖いだろ。」

エイリアンなんてごめんだ。宇宙戦争、スターウォーズなんて勝てる気がしない。

「随分と前は合ったんだ。侵略戦争、無断訪問、スターウォーズ、エイリアンが当たり前の時代が合ったんだ。そんな宇宙にルールを作ったのが彼だ。私達と同じ空中人なのに、目指す視線がまるで違う。彼は宇宙の秩序の守り手だ。」

彼がどれだけ偉いか判った。同時に思うどうしてそんな事しているのだろうかと。

「空中人にはそれぞれの思い、それぞれの能力がある。彼が得たのは万能だ。欠けるものがない力だ。望んで得たものではない。結果として得られたものだ。その力を宇宙の秩序のために使おうと決意する迄長い年月が必要だった。」

空中人達は思い返す様に、過去を振り返った。

 空中人達が宇宙の知的生命体と交流ための施設に案内すると話し出した。新しい世界の幕開けだ。

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