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        41 神のごとき存在

 反物質装置は彼以外は所持して居ないようだ。唯一無二の存在は孤独らしい。

          41  神のごとき存在


 マリエールが到着した時、転移陣から図書室に移動しようとしている所だった。マリエールは挨拶をした。

「私はマリエール、あなたに会いに来ました。」

一度に人数が倍なったが彼はいっこうに慌てず、

「マリエールあなたも一緒にいらっしゃい、説明が楽になる。」

マリエール、彼、アンドロイド2体で転移陣を移動した。始めに図書室に移動した。

「マリエール、きみは反物質に付いて何処まで知っている。」

マリエールは緊張した。ここで何も知らないといい難い、

「反物質とは、物質と対なる存在で両者がぶつかると激しく反応すると思います。」

彼は満足そうだ。

「その通りだね。反物質は物質と反応すると激しく反応する。核反応の比でないくらいだね。核反応がコンロール出来る様に反物質もコンロール出来ならどうだろう。しかも人智を超えたエネルギーだ。次元を超える力得られる可能性もある。恒星間移動が可能かも知れない。」

マリエールは猛烈に彼に武者振り着きたい。でもそれをしない理性はある。

「この図書室の本にその知識が載っているのですね。」

彼は頷がなかった。

「きみは魔導書を読んだから魔法が使えるのかな。ここの図書室にあるのは、反物質とその応用だ。反物質が使える者に取っては意味がある。しかし、反物質が使えない者には意味がない。私はここまで来れる人間には反物質を使える可能性があると思った。だから魔導書の様に反物質の事その応用の図書や教材、必要な物と工具を置いた。反物質を扱える能力がある者なら利用出来るからね。」

親切なようで結局出来かったかと嘲笑うための細工だ。騙されないわ。

「こうやって細工して出来た例はあるのかしら。」

彼は笑う。

「幾つかの星で錬金術教えた。この技術は反物質の技術からしたら簡単な技術だ。原子の構造を変えるだけだからね。しかし私が知る限り誰も成功していない。まして反物質の技術は私以外で持っている者は知らない。」

マリエールは呆れ返った。

「あなたは人類に火を授けたプロメテウスの様に人類に反物質を与えるとおっしゃいました。辿り着けない事が判っていてその資料渡す事に意味があるのですか。」

マリエールは自分の口調がきつくなるのを感じながらもそう話した。

「きみは唯一無二の存在である事嬉しいと思えるかね。私は嫌だ。誰か同列の者が欲しい。自分の域まで辿り着いて欲しい。だから資料を置き続ける。無駄な努力と判っていても。」

マリエールは彼の気持ちが判ってしまった。彼はあまりに能力が高くて孤独なんだ。

「それなら私に教えて下さい。反物質の技術を。」

彼は唖然とした様な顔をした。しかし、間もなく笑った。

「いいのかい。そんな技術身に着けたら人間でいられないぞ。」

マリエールも笑った。

「えぇ、いいですよ。私そろそろ人間辞め掛けていますから。」

2人は具体的な進め方を話合った。つまり、アンドロイドが本や資料を読んでいき内容をマリエールが理解して、彼が能力を授ける。

知識と能力が身に着いたら反物質の移動装置作成して待ち合わせ場所で会う。数ヶ月はかかるだろう。

 マリエールが反物質装置の技術を取得する事になった。本と資料で学習して、彼に能力を与えて貰い、装置を作成して彼に会いに行く。

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