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      36 エルフもどきとの会話

 アンドロイド達は旅立ち新しい世界に立つ。東に向かったチー厶がエルフの様な人々に出会う。

        36  エルフもどきとの会話


 エルフもどきは、1日に数度地上に降りて来る。水汲みや洗い物、採集や倉庫もあるようだ。外見10代前半の少女がやって来た。会話のチャンスだ。思い切って話掛けた。

「お嬢さん、私あなたとお話ししたいのですが、宜しいですか。」エルフもどきは少しキョトンとしたが、

「いいですわ。妖精さん。」

急きょ変身魔法で神々しくなり、フライしてエルフもどきの前に出た。

「私、遠い所から来ました。新しい仲間と会って仲良くしたいです。」

エルフもどきは、胡散くさそうにアンドロイドを見た。

「あなた妖精でも聖なる存在でも無いわね。ただキラキラして、宙を漂っているだけですもの。怪しいわ。」

警戒されている。このままではいけない。

「私は兎に角、私を作られれたマリエール様は聖なる方です。私は信じられ無くてもあの方なら信じられる筈です。」

まあ良いわ、と少女は話題を変える。

「あなた達がやって来たのはこの地の征服、私達を奴隷にしに来たの。」

そんなわけない。

「我々は、そんな考えで冒険に来たわけではありません。我々は協力していきたいだけです。」

ふうんと少女は胡散くさそうな様子だ。

「みんなに相談してみる。明日のこの時間来れる? あなたを作ったという人もいれば良いのだけど。」

取り敢えず再会を約束した。マリエール様には連絡た。

 兎に角、翌日現地に向かった。仲間やマリエール様にも連絡した。取り敢えず一人で向かえと言われた。何か果物でも差し出すと印象が良くなるのではないかとも言われた。

 現地に着くとやはり武装兵が昨日の娘や長老達を囲んでいた。長老は、

「話は聞いた。この村との友好が望みだそうじゃな。しかし、我らは妖精と静かに暮らしたいのじゃ。我々は我々以外の知的生き物を妖精以外始めて見た。しかも我々の言葉も念話まで出来る。お前さんは可愛いらしい少女に見えるが仲間もいるのだろ。我々は好んでそなた達と交流したいと思わない。悪いが引き取って貰えないだろうか。」

明らかな拒絶だ。エルフと同じ、自分達だけが崇高な生き物。他の生き物は低俗で愚か。共に生きていくには相応しくない。取り付く島がない。駄目だ諦めるかと思ったが、マリエールは許さない。今からそちらに行きます、マリエールと数人のエルフが現れた。エルフもどきに衝撃が走る。マリエールは、

「交流を拒む人は殺して、交流を望む人達だけ残して交流するのが私のやり方ですがいきなりではあなた方を理解出来ず無闇に殺す事になり兼ねません。この者はエルフと言って森の民と言う意味です。残念ながら森を奪われエルフは今迄都会に暮らしていましたが、やっと私が森を取り返し、エルフは森に帰り始めました。他の種族とも交流します。私と約束しました。約束を破れば私はエルフを皆殺しにします。あなた方に生きるチャンスを与えます。取り敢えずこのエルフ達をここに住まわせて下さい。基本的には自分達で生活します。話相手になって下さるだけで構いません。それも拒むならあなた達の命はありません。」

エルフもどき達は武器を納めた。絶対戦っていけない存在だと本能が告げた。

 エルフもどきは、他種族との交流を拒絶する。マリエールは一緒の場所に住むだけだという。それを拒むなら殺すと脅す。一斉に武器を降ろした。戦ってはならない存在だ。

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