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         35 旅立ち

 旅立ちの時は来た。新たな世界にアンドロイド達は夢や希望を持って東西南北へ向かう。

            35  旅立ち


 東西南北にそれぞれ旅立った。それぞれ先行するチー厶と調査するチー厶が転移陣を作りながら交互に進む。500km以上ある調査の必要な場合か知的生物を発見した場合だ。

 それぞれに旅立った。始めに知的生物を発見したのは、東に向かったチー厶だ。エルフに似た生き物らしい。

 最初に見つけたのは、樹上の大きな巣だ。鳥類の巣ではない。家状に作られ、人間サイズの生き物が生活出来る大きさだ。見た事はないがエルフツリーはこんな木かも知れないと思う。エルフが住んでいるならこんな感じかも知れない。後発チー厶と合同で調査に入った。調査を開始し、ほどなく発見があった。人間のような生き物が出入りをしている。複数いる時は会話をしているようだ。人間の数十倍の聴力のアンドロイドが耳を澄まして、万能言語の力で解読すれば理解出来る。

「今妖精と話して来た。明日も晴れるそうだ。」

外見エルフに似ているようだが、身長は小さく、手足が細長く、顔は小さい。体重は少ないと思われる。耳は長くなく男女の区別が付けにくく全員子どものようにみえる。会話を聞くと、男女はあるし高齢者もいる。12歳くらいまでは、一年で一歳を取るが後は100年で一歳を取る。50歳が成人だが、外見では分からないので、男性は弓矢で獣を仕留め、何度か村人に振る舞う事で長老会に認められる事、女性は同性の女性に自分で作った服送るのが成人の条件らしい。特に自分では作るのが難しい長老会の女性に送ると成人の条件になりやすいらしい。長老の女性がいつどんな衣装が欲しいかこまめに聞かないと難しい。男性も相手が好みの肉かどうか、処理、特に血抜き、によって味が変わるし、料理をして持って行く方が喜ばれるし、発言力のある長老に渡した方が効き目がありそうだ。成人すれば、堂々と酒やタバコを嗜めるし、結婚も出来る。この生き物仮にエルフもどきと名付ける、は外見300歳にならないと結婚出来る年齢に見えないし、結婚の必要性もないのであまり成人を希望する者は居ない。酒やタバコはこっそりと嗜めばいい。

 そんな会話を聞いていると妖精を見つけ念話を試みていると連絡が入った。念話は特定の者とするものだが、仲間とか同種とかにオープンにしている場合がある。このエルフもどきや妖精は念話をわりとオープンにしているらしい。妖精と念話が出来るならアンドロイドとエルフもどきも念話が可能だろう。大陸ではアンドロイドとマリエール以外、念話が通じる、あるいは念話を交わしている存在を知らない。アンドロイドを作ったマリエールとアンドロイド、アンドロイド同士という特別の関係で出来ている事だと思っていたが案外ある事なのかも知れない。

 妖精と念話を交わした報告を聞いて、念話の魔法があれば念話が可能なのが判った。エルフもどきの魔法は妖精が与えたもので共に念話の魔法がある。アンドロイドもマリエールも念話の魔法があるので、4者はお互いに念話が可能だ。しかも、お互いに念話をオープンにしているから話掛ける事が出来る。アンドロイドはエルフもどきと言語と念話の2つ方法で意思疎通が出来る。

 エルフもどきに出会った。妖精と話す生き物だ。新たな可能性が芽生える。

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