31 学園生活
リゼータ達の学園生活は充実している。会話読み書き、アイテムボックス、転移、防御攻撃魔法の繰り返しだ。充実というよりは必死だ。
31 学園生活
リゼータの学園生活は充実している。起きている間は喋っているか本を読んでいるか、書いているか、アイテムボックスに物を出し入れしたり、転移門で移動したり、防御魔法や攻撃魔法を試してみる。
今日は冒険者ギルドに行く事にした。4人で話してやはり実戦が必要という事になった。暫く練習してゴブリンくらいなら入りそうにまで広がった。冒険者ギルドと言っても学園都市にある施設だ。柄の悪い人は居ない。学生か学園関係者だ。冒険者の収入で暮らしている人は居ない。学園がやって居ない土日にしか開いて居ない。4人は学生書出してギルドカードを作成して貰った。受付嬢はあれこれ説明してくれる。狩り場は5つ。いずれも西門から出た所だが
レベルが違う。西門に近い所ほどレベルが低い。一番近い所はホーンラビットやゴブリンや少し気の荒い小型な羊ラフシーフがいるくらいだ。動植物も豊かで水辺も有り綺麗な場所で散策コースでもある。ただしゴブリンが出るからナイフの携帯は必要だが。リゼータ達はここに決めた。地図と行き方の説明も受けた。
簡単な装備も揃え、狩り場に向かった。リゼータは魔法が使えるのは判っているが念のためナイフも買った。全員そうした。学園都市から出るのは始めてだ。入学から一ヶ月ただ慌ただしかった。ただただ必死だった。もちろん今も必死だし、余裕なんかないけどやり方が多様になった。西門の周りにはスイーツを扱う店が多い。仲間と帰りに寄ろうねと話す。年頃のカップルが仲良く店に寄る姿が見える。入学から一ヶ月で出会いがあるんだ。リゼータの思考にも男女の出会いが浮かぶ。エルフは100歳を超えないと結婚は出来ない。でも恋愛は可能だ。27歳で恋愛は早すぎると思うが、人間語で思考し人間語の本を読んでいると、10代20代が恋愛の季節らしい。
狩り場に着いた。直ぐには標的は居ない。2人一組で狩りをする事になった。リゼータは兎獣人のラビと行動する事になった。獣人はそれ程長寿な種族ではない。平均寿命が150歳くらいなので人間の倍ほどだ。15歳で教育を終えるものが多く、ついで20歳まで専門教育を受けた上で仕事に就くのは特殊な職種だ。更に博士課程は25歳まで教育を受ける。ラビは研究職の医者として学校に残る事が決まっていた。つまり25歳だ。獣人の成長は12歳まで人間と同じでその後5年で1歳年齢を重ねる。ラビは15歳の外見だ。外見で一番幼いリゼータにラビは保護欲を抱くらしい。ついでに言うとドワーフと魔人は陸軍士官学校卒業の軍人だ。もちろんコミニケーションは取るが2人でいる事が多い。
暫く行くとゴブリンが2匹いた。ラビはこちらに顔向ける。リゼータは頷いた。2人で魔法を放った。ラビの倒したゴブリンは即死しなかったので再度魔法を放った。2人はゴブリンを収納した。
4人でゴブリン2匹、ホーンラビット2匹、ラフシープ1匹と丁度小銀貨1枚づつになった。暫くこの話題で盛り上がる。帰りにスイーツも食べた。新たな体験が4人の成長に繋がる。
冒険をした。西の門を出て初心者の狩り場だ。リゼータとラビはゴブリンを一匹づつゲットした。帰りにスイーツも食べた。




