29 学園都市
マリエールは我が領土に学園都市を建設する。領主屋敷から100km程離れた所だ。北の山脈を無くす。大工事だ。
29 学園都市
マリエールは久しぶりに領地に帰った。アンドロイドも一緒だ。領主屋敷も新しい。何と言っても伯爵領だ。と言っても人口が増えたわけでもない。上下水道が完備しても、働き手は主にアンドロイドだ。伯爵は愛想の良い顔で娘を迎えた。着席するとマリエールは用件を話出した。
「この地を学園都市にします。約10万人が生活します。全ての事はアンドロイドがしますので特にやる事はありませんが、時々学園生が立ち寄る事があるかも知れません。この学園で学ぶのは五種族です。今後工事が始まります。住民に知らせ、くれぐれも失礼の無い様に注意して下さい。では作業開始します。」
轟音と共に大きな振動が起こった。領主が外に駆け出すと北の山が無い。この地を水不足の地に至らしめた、北部山脈が見渡す限り跡形もないくらい綺麗サッパリ無いのだ。元の砂漠地帯に600平方kmの学園都市があり、壁で覆われ、合計100校の学園が並ぶ。他にスポーツ施設や図書館、レジャー施設や公園など盛りだくさんだ。
学園都市の周りは支援施設が並ぶ。北は巨大な湖があり、上下水道の拠点だ。南は農林水産業、学園都市の胃袋を賄う。東に鉱工業特に建築業の拠点がある。西は散歩探索コース、大きな公園もあり、絶景スポットもふんだんだ。西門の近くスイーツの店が多い。各地に転移スポットがあり、学生証があれば自由に使える。
人間語の一年以内の習得は非常に困難だ。一年間の猶予期間を貰い、学園で学ぶ者を多い。外務省が拡大されて国家公務員になって10年未満の職員は全員外務省勤務とする事が決定されて、国家公務員になって7年目のエルフ、リゼータの人生は真暗だ。これまで財政畑でそれなりの評価を受けて来た。エルフは10歳から20歳が学齢期だ。卒業の20歳、卒業後21歳しか国家公務員試験は受験出来ない。倍率10倍の狭き門をくぐり抜け、20歳で採用されてここまで問題のない人生だった。来月から外務省、1年の内に人間語を習得しなければ失職、人間語などどう学べばいいのか分からない。選んだ道が1年休職して学園に通う道だ。自分の代りはアンドロイドがしてくれるらしい。
今月中に準備して来月から学園だ。同期の中では学園に通うのは半分だ。同期の集まりで居酒屋で集まるとその話題が中心になる。学園に行かない選択をする人々には、いい講師の伝手があるとかいい教材が手に入ったなど、学習方法を工夫する者、今回の制度改定で採用試験の受験資格が30歳まで伸びるらしい。失職しても再受験のチャンスがあるらしい。中にはエルフツリーでの生活を夢見る者もいる。
我々は年齢的には飲酒に問題ないが、外見から気にするエルフもいる。人間の外見からすれば、200歳まで飲酒出来ない事になる。それまでいかなくても100歳までは飲酒を控えるべきだという意見がある。せっかく居酒屋で集まるのにお茶やジュースを頼んでいる人達が多い。リゼータはエールをあおる。
リゼータは一年休職して学園に人間語の習得に行く。同期の集まりでいろいろな意見を聞く。




