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         244 国政

 キャサリンは女王の下僕だと言う。納得が出来れば世界の全ての国と戦争もするし世界中の財宝を集めても構わないと言う。

            244  国政


 キャサリンは言う。

「国政は雑事と内政、外交の根幹があります。雑事はお引き受けしますが根幹は女王陛下にお任せします。世界の国々と戦えと指示して下されば戦いますし世界中の財宝を集めろと仰っしゃれば集めます。私は女王陛下の下僕です。無理難題もお引き受けします。理由をお聞きして納得出来ればですが。御飾りの女王ではありません。悪政を強いるのでなければですが。良き王になって下さい。それが私の望みです。エイリアンに占領されていてはいけません。」

なるほどとは思う。でも国政の根幹までアンドロイドが担っているではないか。自由に出来る部分は少ない。

「出来ない、無理だ、は言い訳です。取り敢えず国が維持出来る状態を作りました。ブレーン作って下さい。納得出来る提案なら取り入れましょう。」

今母の兄の次男、女王の従兄弟が宰相だ。彼は難しい立場だ。反逆罪に問われた彼の祖父。女王の身内を理由に連座制には問われなかった。貴族の中で特別の優遇をされている。再びキャサリンの逆鱗に触れれば家も家族も無くすだろう。女王から話しを聞きブレーンを作りたいと言われた時に祖父の面影が浮かんだ。絶対強者のキャサリン。彼女に物申すブレーンに参加するのは命がけだ。キャサリンへの提案が穏便な物になるように調整していくのが彼の役割だろう。ブレーンの人選もした。穏便な貴族の女性か次男以下だ。年齢は女王や彼と同じ成人に成り立てがいい。

 ブレーン決まり、第1回の集会日時や場所を知らせた。議題になる内容を知らせた。今週の土曜日の午後2時、王宮の小会議室だ。議題は来月の収穫祭女王の出し物、それから遺跡の探索、海洋資源の利用、諸外国との外交だ。案も女王と宰相で考えてある。

 当日を向かえた。女王と宰相以外は男性3人女性3人だ。全員同学年だ。貴族院からの馴染みだ全員優秀な事は知っている。話し合った事もある。

 先ずは収穫祭の女王の出し物だ。去年までは王家の出し物として10代の王家貴族の女性が巫女として踊っていた。当然女王も巫女の一人として踊って居たが今回は女王として舞う。巫女の服で舞うのだし踊りも同じで変わらない。この舞は火と水と土と風への豊作の感謝の踊りだ。去年まではそれぞれのシンボルとして樽に入った水と焚き火、土盛りとウチワが舞台の上に置かれた。今年の案は術式で魔法を放とうというものだ。キャサリンから教えれた術式で、火は熱さ持たない光で自由自在に光輝く。水はやがて水蒸気に変わる水魔法で濡らさないから自由に放てる。特に火魔法との相性はいい。美しい幻想のようだ。土魔法は舞台の回りの土を水晶のように透明化して火魔法で輝く、風魔法予め集めておく花びらを舞い上げ渦を巻き自由に揺らす。4人の巫女は光輝く。特に女王は強く光の輝き特別な存在だと認識される。

 8人は合意出来た。8人はそれぞれ役割がある。来週から練習する事になった。素晴らしい収穫祭になる予感がする。

 宰相は女王にブレーン作りを指示された。同じ学年の男性3人と女性3人が集められた。先ず収穫祭の女王の出し物だ。

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