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       202 マリエール 4   

 マリエールの新たな任務は、貴重な宇宙生物を密猟した輩から宇宙生物を奪還して密猟者達を捕縛する事だ。

         202  マリエール  4


 万能者の当面の懸案事項は終わった。万能者のお気にめしたかは判らないが、少なくとも気落ちはしてないから良かったのだろう。今日からは日常業務だ。万能者はマリエールの仕事のやり方に口を挟まない。元よりあまり多弁な方でわなかったが、マリエールの方が能力が高いと思っているのだろう。仕事の内容、達成したい目標しか言わない。寧ろそれさえもマリエールに判断して欲しいようだ。無論そんな事は思わない。万能者の役に立ちたいだけだ。

 今回の仕事は不法に貴重な宇宙生物を捕獲した奴らからの奪還及び制裁だ。不法に捕獲した奴らは不老の旅人という。欲を捨て切れない空中人だ。単に元住んでいた星が滅亡しただけでは空中人ではない空中人とは惑星が滅亡する時に人々の思いの結晶として存在する半ば精神体だ。多分不老の旅人は長命な人間だ。不滅の存在がならず者のような事をするわけがない。

 宇宙船を追えるかだだが、問題なく出来る。マリエールやアンドロイドの反物質装置はそこまで性能を上げている。

 アンドロイドは反物質装置で不老の旅人の宇宙船の中に侵入した。突然現れた現れたアンドロイドに不老の旅人は慌てふためいた。一つ目の使命直ちに成し遂げられた。籠に入れられた宇宙生物を亜空間に収納した。

 次は不老の旅人の制裁だ。具体的には捕獲又は殺害だが、成り行きに任せるしかないだろう。不老の旅人は女性3人男性3人だ。  容姿は20代に見えるが長く生きているのだろう。旅人の一人が問うた。

「お前は何者だ。何しに来た。」

それは怪しいだろう。人が突然現れるのだ。

「お前達を捕縛しろと命令を受けた。大人しくお縄になれ。」

一人が斬り掛かった。アンドロイドは腕から斬り落とした。旅人は信じられない様子だった。旅人達には再生能力があるし身体頑強だ。戦いは無数にやってきたが、負けた事はない。続いて魔法を放たれ右足の大腿部を貫通した。続いて2人目3人目の男も同じように斬り落とし、貫通した。残った女性3人は降参した。

 旅人達を捕縛し亜空間に収納して宇宙船も収納した。治療もしないし決して解けないロープで縛りあげた。血を流し続ける仲間をみて何を思うか。亜空間は共有になっていないので一度星に戻って旅人達を流しマリエールに渡さなければならない。マリエールは興味深げ彼らを見た。マリエールは、

「空中人の成りそこねだね。僅かに精神生命体の部分があるよ。不滅の存在になる事はないが、空中人か精神生命体にはなる可能性はあるよ。何も食べさせず外って置けばいいから手は掛からないよ。」

彼らは空中人か精神生命体のモルモットになった。解剖も行う事になった。

 そして貴重宇宙生物の返還になった。まず捕らえられた宇宙生物にマリエールが会う事になった。

 宇宙生物は青ぽい、半透明の生き物だった。食べ物は基本的に要らない。呼吸もしていない。生物といえるか甚だ疑問だが、動く事は出来るしコミュニケーションがとれる。

 宇宙船に乗り込み密猟者の腕を斬り落とした。密猟者達は唖然とした。無数の戦闘を繰り出したが敗けた事がない。再生が効かなかった事もない。

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