2 水資源の確保
水問題を解決した。飲料水も出来る。川も出来、砂漠も耕作地になりうる。いろいろな可能性がある。
2 水資源の確保
マリエールは転生者だ。しかし本人には転生者だという意識がない。半年くらいで歩け、本も読め、字も書ける事や魔法を使える事に違和感を覚えるものがいなかった。1歳くらいで普通に生活してロイドと遊び、勉強したり、家事を手伝った。
「貴族の子は違うわね。」
と言われたりしたが、両親も一応貴族だが、貴族の標準など知らないからマリエールの異常さが判らなかった。魔法が使える事は判ったが水魔法で水を溜めるくらいで父親と母親が使えるから貴族なら当然使える思われたし、今回の事でもエアシールドや移動方法、付与魔法アイテムボックスもおかしな事だとは思われなかった。
今日も今日とて空の旅だ。ロイドも一緒だ。マリエールはロイドの事を侍者として認識している。今回の事も、水が足りないから欲しかっただけだ。今も安定した水の供給方法がないか探している所だ。山に来ていた。山があって川がないのが気になかった。山の反対側には水がある筈だ。予想通り大きな湖があった。ただその湖の水をこちら側に引こうとすると、10km程穴を開けなければならない。水の自動転移魔法が使える筈だ。大きな貯水池を山のこちら側に作り、今の耕作地に被害の出ないように川を流せばいい。山の砂漠側に貯水池を作った。砂漠側に流せば被害は出ない筈だ。ロイドが湖側でマリエールが貯水池側で起動した。凄い勢いで水が出た。ロイドにこちらに転移させて、村に戻って領主に報告した。この魔法は湖が枯渇しない限り永久機関だ。
それから毎日貯水池を見に行った。一週間程で満水なり砂漠に流れ出したが砂漠に吸収されるばかりで川にならない。小型の物を村に新しい貯水池に設置し川を作ることになった。これは成功した。森側にも設置して村が川に挟まれる事になった。砂漠側の川は3ヶ月後に出来た。砂漠ではなくなった。砂漠の中に何ヶ所な貯水池を作って川を作り出した。
川が出来たので、簡単なろ過と殺菌をして飲料水を作って、酒樽を増やした。もう水不足はない。農作物の種類が増やせるし、畜産も可能だ。産業や事業も出来るかも知れない。鉱石を探したり鍛冶が出来るかも知れない。水が解決したことでいろいろな可能性が広がる。
交易や冒険者活動したい。ここは国の南の僻地でこの村や領地の外は直轄地ではあるが未開拓の場所だ。占領は出来なくても冒険は可能だ。採集は可能だろう。良い物が取れるなら、国に報告すればいい。
マリエールはアンドロイドの作成ができる。転移やフライが可能でアイテムボックスを所有する15歳くらいの少女と偶然知り合ったでは都合良過ぎるだろう。旅商人と冒険者のペアでやって来たとすればどうだろう。多分上手く行く。あまり村にいなければいい。あまり聞き過ぎるのもどうかと思うが、狩りの事、魔石の事、素材の事、村民が必要としている物、旅商人や冒険者の事、王都に行く道を領主にに聞いてみたい。
水問題が解決したので次の問題は何を植えるかだな。これは大きな問題だ。
アンドロイドが出来る。通商と冒険に必要だ。まずは何を栽培するかだ。