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        192 アイシャ 2

アイシャの商会長代理の就任パーティーだ。家族連れ子どもも多い。乾杯の音頭はアイシャが取りマリエールと会場を回った。

           192  アイシャ  2


 商会長代理の就任パーティーだ。工房長や家族もいる。彼らは貴族のパーティーに出席した事がない。商会の者はマリエール商会の会議室は王侯貴族が集う会議室だから失礼のないようにと念を押すが工房長も家族も聞いていない。

 当日、豪華な装飾豪華な料理、自分達の回りにはいない美しく、上品なメイド達、上座には美しいマリエールとアイシャがいる。マリエールの挨拶が始まった。

「招待者の皆様、私がマリエール商会長のマリエールです。ご存知の通り、今アイシャ様の商会が大変な苦境にあります。現商会長は職務に当たれません。アイシャ様を商会長代理に立て、マリエール商会がサポートする事になりました。皆様の協力を得て、両商会が栄える事を祈願します。アイシャ商会長代理に乾杯の音頭をお願いします。」

大人にはスパークリングワインが、子どもにはジュースが配られて

「乾杯! 」

一斉に、全員が飲み干した。演奏が始まった。放送が入った。

「各会場において、楽しい出し物が開催されています。お子様だけでなく大人も楽しめます。一度各会場をお巡り下さい。尚各会場に食べ物、飲み物は用意してありますがアルコール類はこの会場だけでお出ししています。この会場だけでご飲酒下さい。

 マリエールとアイシャは商会の参加者の所に行った。アイシャは店員達とお喋りする。マリエールは番頭にワインを注ぎながら、

「昨日国から正式の商会長代理の許可がでました。店員の数も足りず、思うように事が進まないと思います。店員は当面マリエール商会の店員で賄って下さい。お困りの事がありましたら遠慮なくご相談下さい。」

番頭は恐縮した。商会は完全にマリエール商会のバックアップを受けている。

「お気遣いありがとうございます。十分に支援していただいていますのでなんとかやってます。」

番頭と雑談を続ける内にアイシャ戻って来たので、商人達のグループにやってきた。マリエール商会に反対する商人達だ。マリエールは宣告する。

「今後商会はマリエール商会と協力して運営していきます。マリエール商会と協調しない商店は排除します。」

大半の商店は前商会長の言葉でマリエール商会と距離を於いた。しかし心底マリエー商会が難い商店もある。オマール商店はオーク肉を主に扱う問屋だった。オーク肉はマリエール商会が独占している。オマール商店は顧客を次々と失い店長は失意の中で死んだ。店長を譲られたが店員は次々と止めた。思い切って大衆食堂に切り替えた。借金は返せてないが儲けは出ている。マリエール商会への怨みは残っている。

 マリエールはオマールの所にやって来た。

「そんな怨みを込めた顔で見られのは暫くありませんでした。そういった顔で私の顔を見たものの末路は想像にお任せしますわ。あなたは明日の朝は目覚める事はありません。」

皆殺しだ。マリエールに躊躇いはない。オマールは見せしめに手頃だ。生かしおく意味がない。

「お待ちください。オマールをお手打ちにするよりも良い方策がございます。」

アイシャがそう言った。

オマール商店はマリエールに怨みがある。オマールは怨みの籠もった顔でマリエールを睨んだ。マリエールは睨んだものの末路を伝えた。

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